別に宗教にとらわれているとか、信心深いとか、あの世を信じてるってわけじゃない。

でも、なんとなくだけど、なんとなくだけどお墓参りって行った方がいいと思う私。


私もダンナもすでに父親は他界している。


義父は7年前、父は5年前、いずれも癌で逝ってしまった。それぞれ60歳で・・・


私の母は暇さえあれば(笑)お墓参りに行く人で、月命日の墓参りは絶対かかさない。

お彼岸もお盆も絶対忘れない。

だから、私も実家に帰ったときはできるだけお墓参りにいくし、行けないときはお花を送ったりお供え物を送ったりしている。

当然、自分の父にだけするのは不公平なので、義父のお盆にもお供え物は欠かさないし祥月命日にはお仏壇にお花を買ってくるようにしていた。

ダンナも義母も仏事に関してはあんまりうるさくないというか、、、無頓着で・・・

「お墓参り?まぁ、そのうち行けばいいんじゃない?」って感じの反応なのだ。


でも、私はなんとなくそれがいやで・・・義父のお墓は私の実家から今の家の電車乗換駅の近くにあるということもあり、妊娠前は一人で実家に遊びに行って帰る途中にぷらりと立ち寄ったりしていたのだ。たまに。

でも、この1年ほど私も全くお墓参りに行けていなかった。その事実に気付かないくらい忙しかった・・・というのは言い訳なんだけど。


ここのところネガティブスパイラルにはまってどよーんとしていた私に、母が一言


「あんたたちさ、お義父さんのお墓参り・・・ちゃんと行ってるの?」


!!!!


行ってません、全く行ってません。

ていうか、そろそろお義父さんの


祥月命日です!


ここはひとつ、きっちりお墓参りをして最近のさまざまなことを報告してくるべきだろう、人として。

そう思った私はお墓参りに行くことを決めた。

そう、行かなければ!


夕飯時、ダンナにきっぱりと宣言


「週末、お義父さんのお墓参りに行きます。出発は午前10時。わかりましたね」


きょとんとするダンナ。

そしてまさかの一言。


「俺も?」


WHAT?


誰のお墓参りに行くと思ってんだ。お前もだお前も!!


「いや、なんかお前一人でいきなり決定事項みたいに伝えてきたから・・・」


お墓参りにいくのにあなたのご意向をうかがうつもりは一切ありません。

そんなことしてたら永遠に行かないだろう。罰あたりめ。


ということで、所要時間約2時間。お墓参りに行ってきました。

りんどうと菊の花を持って。


で、帰宅後お義母さんに話した。


「あ、今日ね、お墓参り行ってきましたよー」


「誰の?」


WHAT?


我が家にはそんなにたくさん墓がありますでしょうか??


この親子、変わってるっていうか・・・でも似てる。


まさかの二連発でした。


ちなみにお義母さんはその後、お義父さんのお墓だとすぐ飲み込んだようで「ありがとう、ありがとう」とものすごくお礼を言われた。いえ、お礼を言われるようなことではないんですけど。はい。

むしろ、今まで行かなくてすみません。


私は、父が死んだことを今でも消化しきれない。

だから忘れたくなくてお墓参りとかやっぱり行けないと気になる。

自分の親だけそうするのも不公平だからお義父さんのお墓参りだってちゃんといくべきだと思う。


自分が死んだら、いつかは忘れられてしまう存在だとしても自分の子供からさえも忘れられてしまうのはさびしい。だから自分もそんなことはしたくない。

ただそれだけなんだけど。