今から約1年前のこと・・・
出産回顧録最初はコチラ
病院へ向かうとお昼近くなっているというのに、待合室には 人 人 人・・・
こんなんで一体私いつ診てもらえるというのだろう。。。
受付に予約外診療の旨を伝え、朝電話を入れたことも伝えた。
しかし、そんなに簡単に呼んでもらえないだろうことは容易に想像がつく。
ダンナと二人ソファに並んで座る。
30分おきくらいだろうか・・・お腹が「きゅううううー」と締まる感覚。
だんだん座っているのがつらくなってきた。
そんなこんなで1時間半経過。
まだまだ呼ばれる気配がない。
私は思い切って、看護師に声をかけた。
「すみません・・・お腹が痛くて・・・座って待っているのがきついのでどこかで横にならせていただけないでしょうか?」
NST(ノンストレステスト)という、予定日が近づいてきたら行う胎児心拍数モニタリングを行う部屋に通されそこのベットの上で休ませてもらうことにした。
横になった私は少しだけ楽になった。携帯電話をみると母からメッセージが入っていた。
『そっちの駅に着いたら家にはいかず、まず病院に行くわね。まだ待ってるんでしょう?』
ダンナもそろそろタイムリミット。母に来てもらえるなら心強い。私は母に来てもらうことにした。
ダンナには「母がきてくれるから仕事に行っていい」と伝えたのだが、めずらしく「まぁ、いいよ。とりあえず診察が終わるまでいるよ」との返事。
結局、診察室に呼ばれのは午後2時半をまわっていた。
診察室は全部で5つの部屋がある。
しかし、中は全部つながっているので隣の人の診察の様子は結構丸聞こえ状態だ。
私は、診察室に通されて診察台の上に転がって待っていた。
先生の声が聞こえる。
どうやら・・・隣のご夫婦は結構深刻な様子。と、いうのも「羊水検査」について説明をされていたからだ。
この病院は無痛分娩を扱っている。無痛分娩は自然分娩より体力の消耗が低いのだそうだ。ゆえに、高齢出産の人が無痛分娩を選択するケースが多いという。(もちろん私も高齢出産)
高齢出産といえば、もう一つ気になるのが・・・染色体異常だ。
病院では決して推奨はしていないが、一番最初に説明をされる。
検査方法は2通り。血液検査と羊水検査。
羊水検査については、血液検査の結果リスクが高いと出た場合、希望者が行う。
私も血液検査を行った。
結果が出るまでは落ち着かなかった。高リスクと出たらどうしたらいいのか。
羊水検査をすべきか?じゃあ羊水検査でさらに染色体異常の可能性が高いとわかった時、私はどうするつもりか・・・など。答えのでないことをグルグル考えていたものだ。
本当にありがたいことに私は血液検査の結果低リスクとでたのだが・・・。
隣の診察室の会話が途切れ途切れに聞こえてくる。
「・・・・病院として・・・・強制しているものではありません・・・」
「・・・・・なんですか・・・・は、どうしたら・・・・」
「・・・限られているので・・・結論は・・・・」
「・・・・もう少し・・・・検討する時間は・・・・」
「・・・・・なのですが、・・・・・時間が限られていて・・・・」
羊水検査が可能な時期が限られているので、早めに結論を出すようにといわれているようだが、当のご夫婦はそんなに簡単に決められないと言ってる様子。
確かに、今すぐは無理かもねえ・・・と、他人のことに心を痛める私。
実は、そんな他人のことを心配している場合じゃなかったのだが。
そして、そのご夫婦の診察が終わって私の番かと思いきや、私の部屋を通りすぎ反対側の部屋に行く先生。
まだ待たされるの?私!!
看護師さんが顔をだしすまなさそうに言う。
「ごめんなさいね、お待たせしちゃって・・・今日は本当に混雑していて・・・先生も休みもとらず診ているんだけど」
・・・まぁいいんですけど・・・何のための予約制??
さてこの次の診察はなんと外国人のご夫婦!!
オーインターナショナル!!
私の貧しい英語力で理解できたのは、どうやら奥様帝王切開の様子。そこでご主人は手術に立ち会わせろ・・・と強硬に申し入れている様子。しかし、先生はこの病院では帝王切開に立ち会わせることはしていないとご説明。それでも納得しないご主人、先生に必死に申し立て・・・
・・・ねぇ、どうでもいいけどなぜ今日に限ってこんなにヘビーなことが起きてるの??
普通の診察は・・・ないの??
ようやく、私の番がきた。
しかし、すでにもう先生の顔色は土色。疲労困憊なのが見て取れる。。。
申し訳ありませんね。。。予約外で、きちゃって・・・と思ったが、とりあえず今朝出血があったことと、今もちょっとお腹が締め付けられる感じがあることを伝えた。
先生は内診をして「あー・・・そうね、出血してた後があるね。今は止まってるみたいだけど・・・」というと「お腹が締め付けられるような感覚は何分おき?」と聞いた。
私は、本当は15-20分起きくらいにあったのだが、なんとなくサバをよんで「30分おきくらいですかね?」と答えたところ
「30分おき?」
それまで、疲労の色が濃くけだるい感じで診察していた先生の目がかっと開いた(ような気がした)
「あなた今何週目だっけ?」慌ててカルテをめくる。
その時の私は確か29週に入ったばかりだった。
「29週で30分おきにお腹が張るって、それはおかしい、異常。今ウテメリン出てるんだっけ?」
「あ・・・今週の頭から・・・」
「飲んでるでしょう?」
「・・・はい・・・・」
「それで30分おき?」
「・・・・はい・・・・」(もはや、やっぱり20分おきくらいなんですとか言えねー)
「・・・・入院した方がいいね」
「は?」
「入院。できますか?入院。仕事は?」
「・・・・仕事は・・・・今日から産休です。入院っていつから・・・」
「今から」
今から・・・ですか・・・