私は現在出向中。出向先は子会社。
出向元が親会社。

オフィスは同じビルの6階と5階。

とは言え、始業時間は違うし、私は人より早く帰るし、出向元の人とばったり行き会うことはあまりナイ。

その日の朝もいつも通りバギーを押して汗だくになりながらこぢろを保育園に預け会社のある駅に降り立ち、小走りで会社に向かうところだった。

最近の私といえば、服装は動きやすさを追求、髪の毛は時間がないので一つにしばり、化粧も社会人としてぎりぎり失礼のない程度…

バックは両手が空くように肩からナナメ掛けだし、靴もこぢろを抱っこして転ばないようにペタンコ。

…我ながら…今ちょっと私、女捨ててる?所帯じみてる?ははは…しょーがないよね…あーあー

なんて思いながら歩いてたのだ。

そしたら突然声をかけられた。

「ぢろりさん!」

ふおぅっ!誰っ?

出向元のエンジニアだった。彼はプレスリリースの時いろいろ教えてもらったり、すごくお世話になったエンジニアの一人だ。

「あっ!おはようございます!」

「なんか颯爽としてますね。格好いいですね」

…誰が?私が?
しかも今まさに「所帯じみてるな私…」なんて思っていたとこなのに?
しかも颯爽とっていうか…単に急いで歩いてただけ…ぎりぎりだから…

↑と、そのまま返した。

そしたら彼は大笑いして「何言ってんですか~」

そうか…
見る人によっては、まだ私颯爽として見えるのか。くたびれきった子持ちアラフォーだわ…なんて自虐的だったけど…

まだまだいける?

注:彼は決して「イケてますね」とは言っていない。

単細胞な37歳。