保育園に迎えに行くといつも通り母親ドン無視のこぢろ。

私に背を向け一心不乱におもちゃで遊んでいる…

「た…ただいまぁ~」

振り向いてくれるのは寄ってきてくれるのは…他人の子のみ…っちゅーか今日改めて気付いたのだけど、こぢろ以外全員私の声に反応してくれてんのよ?

なぜに血を分けた我が子だけがドン無視?!

私が拗ね始めるのを察知した先生がすかさずこぢろを振り向かせる。

「ほらっ!こぢくん!ママだよ」

先生、ありがとう…でも違うんだ…そうじゃないんだ…私が求めているのは、こぢろ自らが私を見つけ、そして満面の笑みで私に手を伸ばす、そんな熱い母子の絆…

母子関係の構築がなされてなくて…ごめん…

振り向かされてやっと母親に気付くこぢろ。

「ふわぅ~」

と、言いながら笑う。

…まさかアナタ…にぶいのか?全く今まで気付いてなかった?私に?
このまま舞台に即立てるくらい通る声の持ち主の私に?

本日の着替え(洗い物)回収作業と連絡板チェック最中に泣き出すこぢろ→これは「お前いるのに俺を無視すんな一刻も早く抱っこしろ」という抗議泣き。…呼んでも振り向きもしなかったくせに何さ。

チャッチャと済ませて先生からこぢろを受け取るとお別れの挨拶。

「バイバーイ!」

「さようなら先生、こぢろ、先生にばいばいは?」

最近微妙に手を振ったり「ぶぁいばっ」と言う微妙な発声をしていたのだが、本日。

「ばいばい」

と、明確に発声!!

その瞬間、その場にいたこぢろ担当のちぃ先生と思わず

「聞いた?聞いた?」

「言った!言ったよね?」

と、大興奮。
もう一人居合わせたハラ先生も

「私も聞きました!!」

ちょーーーー感激。今夜は赤飯だ!…って炊かなかったけど。

ひとしきり大騒ぎしたところで、では帰ります…と階段を下りようとしたら、聞こえたちぃ先生の一言。

「さっ、じゃあみんなお茶にしましょうか」

ええっ!!先生
こぢろが帰ろうとするなりひどいっ
こぢろにもお茶ください!

↑て、心の声に留まらず口に出ちゃったのよね
そのまま

あせる先生。

「あっ!あっ!あらやだ、そういうつもりじゃないのよ、こぢくんは…こぢくんは…お家でたくさんもらってください…」

…そうします(笑)

母は明日もアナタの「ばいばい」が聞きたいよ。