復帰して3ヶ月経過。
産休前の広報やIRとは全く違う業務。新しい会社、新しい上司、何もかも新しくて、それに慣れることに必死だった。早く自分を認めてもらいたくて、早く業務をこなしたくて、でも時間は足りなくて・・・
そして、業務そのものにも行き詰まりを感じていた。
私が口出しできる範囲は限られているし、「じゃあお前やれよ」と言われたら・・・
以前の私なら
「やってやるよ。文句あっか」
と言えたけど、今の私には言い切る自信がない。
そんな私を見ていた、友人・・・というか、仕事上の尊敬する先輩(姐さん)からとある会社を紹介された。
「そこの社長から誰かいないかって聞かれて、ぢろりさんならぴったりって思ったの!推薦しておいたから、あとは個人でやりとりしてね。よろしくっ!」
その日から私は夢見心地。
仕事上で私を別の人に紹介する・・・それは信用してくれていなければできないこと。
すごくうれしかった。期待にこたえたい、こたえられるかな・・・そんな風に思うと不安半分、嬉しさ半分。
さらに退職する日をいつにしたらいいか、今の仕事をどう引き継いだらいいかなんてことを妄想しだす始末。笑 (ええ、退職の挨拶まで考えましたよ。妄想の中で。笑)
出向しているからなー、どっちの上司に先に話すべきだろう・・・筋としては・・・とか・・・結構真剣に「退職モード」だった。 (「ええ、あの子は昔からちょっと先走る子でした。早とちりなところもあるし早飲み込みなところもあって・・・注意して育てたんですけど」母談)
いや、それくらい心躍る職場の紹介だったのだ。
キャリアとしても、職場環境としても、「子育てしていて時短だから不利」なんて思想は入り込むような会社ではなく、むしろ「子育ても仕事も」を推奨するような会社だったのだ。
とはいいながら、もちろん即採用される・・・と、本気で思っていたわけでもない。
英語も苦手だし、IRのキャリアも中途半端、はたして役に立つのだろうか・・・私には無理なのでは。。。
(強気なんだけど、結構謙虚なところもあるのだ)
まずは履歴書と業務経歴書を送付し、その後面接。
結論としては・・・だめでした。
でもすごく気を使ってくれたのか「半年前なら採用できたかもしれない。でも今は明日からでも客先に行ける人が欲しかった」という但し書きをつけてくださった。
私に足りないもの、それは「きちんとした企業での教育と経験」である。
↑こう書いてしまうと、まるで自分に非はないみたいな書き方だけど、そうではない。笑
私はいわゆる「上場企業」に勤めたことがない。
卒業してすぐ勤務したのは自分の母校である大学職員としてだし、その後もベンチャー企業を転々としてきた。
大企業には大企業の働き方があり、ルールがあり、常識がある。
私にはその部分が欠落しているのだ。
それは、おそらく電話の掛け方一つにしても書類の作り方一つにしても、「見る人が見ればわかる」というレベルなのだろう。自分では「きちんとしている」つもりでも。
小さな会社で、未経験でもなんでもやってみろ、自分なりにやってみろ・・・そういう会社ですべて我流で身につけてきた。それがプラスに働くこともあるが、今回はマイナスに働いた。
「私たちの会社の顧客はいわゆる『大企業』です。それなりのマナーや文書作成一つにしても言葉の選び方から非常に気を使います。あなたは、あなたを管理する上司がいて、きちんとした教育のもとであれば伸びると思う。でもわたしたちの会社には今その余裕はありません。ごめんなさい。」
厳しい言い方ではなく、本当に申し訳なさそうにその会社の社長は私にそう告げたのだ。
えーと・・・
今年37歳。
・・・今さら教育が必要な私って一体・・・
と、凹みもしましたが。
これからの自分に課題が突きつけられた感じだ。
今までどうやって仕事してきたのか。私にできることは何なのか。そしてこれからどう生きたいのか。
そしてもう自分だけの思いで突っ走れないことも。
実は社長からこのような提案もいただいた。
「私たちの会社では総務を腰を落ち着けてやってくださる方も探しているんです・・・」
超希望的観測から考えると、総務としてまず会社の中をしっかり把握しその後余裕ができたら教育してもという思いからのご提案だったのではないかと思う。
以前の私なら一も二もなく喜んで答えただろう。
「ぜひ、お願いします」と。
でも、今から新しい会社に移り総務から・・・となると給与ダウンは否めない。
半分勉強も兼ねてなのだから当たり前だ。それくらいは私にも理解できる。
以前の私ならそんなことはいとわなかった。給与ダウンだとしても、チャンスがあるなら、やりたい仕事ができるなら、本当にその思いだけで新しい環境に飛び込んだはずだ。いや、その時だって飛び込みたかった。
ただ、今は状況がよくない・・・その理由は後の日記で。
この1週間自分なりに気持ちの整理をして、やっと日記に書けるくらいにまとまったと思ったけど、やはり文章にきちんとするのは難しい。