「きみのママより」って歌をきいた。
妊娠がわかったとき、嬉しいよりもどうしようと不安だった。
子供ができた嬉しさよりも仕事から離れる怖さでいっぱいだった自分勝手な私。
産休初日、切迫早産で入院になってベットの上で泣いた。
お腹の子も自分の体も思いやらなかった自分に後悔した。
35週を超えるまで、産まれてこないでと毎日祈った。点滴も注射も、なんでも我慢するから元気で産まれてきて欲しい、ただひたすらそれだけを祈った夜。
出産直前まで胎動が激しくて眠れず、お腹も痛くて寝不足が続いた。
31時間を超える分娩時間に心身ともにボロボロ。後陣痛もひどくおっぱいは腫れ、「どうして産んでからもこんなつらい思いしなくちゃならないの!」と泣いた。
抱っこしてやっと寝付いた彼をそっと布団におくと、すぐに起きて泣き出す。
一晩中抱えては置き、抱えては置き、私も泣きながら部屋中を歩き回った。
とんでもないものを産んでしまったと鬱鬱としていた日々。
おむつでもない、おっぱいでもない、アツいでも寒いでもない、なんでかわからない。
それでも泣きやまない。こんな毎日はいつ終わるんだろうと途方にくれた。
私も泣いてばかりだった。
それでも、日ごとに彼は人間らしくなってくる。
目が見えるようになり、私の方を見る。私の声のする方へ首をかしげる。
小さな手で私の指をぎゅっとにぎり、私にしがみつく。
泣きながらおっぱいをさがし、夢中でおっぱいを飲む。
ぐにゃぐにゃだった首もしっかりとすわり、気がつくと原始反射もなくなっていた。
泣いてばかりだった彼が、メリーをじっとみつめながらくるくるまわるおもちゃに手を伸ばす。
その姿を見た私は、今までとは別の思いで泣いた。
「この子、成長してる」
そして6か月。
今や、簡単に寝返りを打つようになった。
私の方へ手をのばし、私の顔を引き寄せる。
目と目をあわせて、あやすと私に笑いかける。
「ママ」と呼んでもらえる日はまだ先だと思うけど、私は今からその日が待ち遠しくてならない。
私は、妊娠の10か月間でもまだ母親になる準備ができないくらいダメな母親だったから
これからもきっと簡単にひよるんだろう そう、私は弱い
だけど、少しずつ母親として前に進みたい
彼と一緒に 時にはムキになって怒りながら 時には泣きながら そしていっぱい笑いながら
この子が私を選んで生まれてきてくれたのなら
その期待には こたえたい
妊娠がわかったとき、嬉しいよりもどうしようと不安だった。
子供ができた嬉しさよりも仕事から離れる怖さでいっぱいだった自分勝手な私。
産休初日、切迫早産で入院になってベットの上で泣いた。
お腹の子も自分の体も思いやらなかった自分に後悔した。
35週を超えるまで、産まれてこないでと毎日祈った。点滴も注射も、なんでも我慢するから元気で産まれてきて欲しい、ただひたすらそれだけを祈った夜。
出産直前まで胎動が激しくて眠れず、お腹も痛くて寝不足が続いた。
31時間を超える分娩時間に心身ともにボロボロ。後陣痛もひどくおっぱいは腫れ、「どうして産んでからもこんなつらい思いしなくちゃならないの!」と泣いた。
抱っこしてやっと寝付いた彼をそっと布団におくと、すぐに起きて泣き出す。
一晩中抱えては置き、抱えては置き、私も泣きながら部屋中を歩き回った。
とんでもないものを産んでしまったと鬱鬱としていた日々。
おむつでもない、おっぱいでもない、アツいでも寒いでもない、なんでかわからない。
それでも泣きやまない。こんな毎日はいつ終わるんだろうと途方にくれた。
私も泣いてばかりだった。
それでも、日ごとに彼は人間らしくなってくる。
目が見えるようになり、私の方を見る。私の声のする方へ首をかしげる。
小さな手で私の指をぎゅっとにぎり、私にしがみつく。
泣きながらおっぱいをさがし、夢中でおっぱいを飲む。
ぐにゃぐにゃだった首もしっかりとすわり、気がつくと原始反射もなくなっていた。
泣いてばかりだった彼が、メリーをじっとみつめながらくるくるまわるおもちゃに手を伸ばす。
その姿を見た私は、今までとは別の思いで泣いた。
「この子、成長してる」
そして6か月。
今や、簡単に寝返りを打つようになった。
私の方へ手をのばし、私の顔を引き寄せる。
目と目をあわせて、あやすと私に笑いかける。
「ママ」と呼んでもらえる日はまだ先だと思うけど、私は今からその日が待ち遠しくてならない。
私は、妊娠の10か月間でもまだ母親になる準備ができないくらいダメな母親だったから
これからもきっと簡単にひよるんだろう そう、私は弱い
だけど、少しずつ母親として前に進みたい
彼と一緒に 時にはムキになって怒りながら 時には泣きながら そしていっぱい笑いながら
この子が私を選んで生まれてきてくれたのなら
その期待には こたえたい