旦那の不倫のいきさつを
細かく聞き出す過程で
旦那の持病について
何度となく話題にあがり
何度も険悪になった私たち……。
不倫してしまったことは
本当に申し訳ないと思っている
でも、カラダのことを引き合いに出されても
そのことに関しては
自分ではどうしようもできないのだから、
言っても(責めても)しょうがないだろ
と早口で捲し立てキレる旦那が、
決して
持病のことを責めてるのではない私には
まるで宇宙人のような、
口をパクパクした未知の物体のような
とにかく
コノヒトハイッタイダレナノ
と遠くに感じたことを
今でも鮮明に覚えています。
私とレスなのは
持病でカラダがキツいから仕方ない
そういうの、もう必要ないんだ
(実際そう言ってました)
と思っていたのに
他の人とは出来ていた、
それも5年もの間そんな関係だった
という事実が
どうしても私を苦しめていたのです。
誰とであろうと
そんな気が起きないのなら仕方ない、
そう信じて疑わなかったから……
そんな、何度目かの
険悪なやり取りをしたある夜
もうイイ……
ちょっと出てくる……
私はふらりと家を出ました。
理解してもらえない苦しさ、
険悪になりたくないから
私が我慢しなくちゃいけないんだな、
っていう諦めの気持ち。
車を走らせながら
涙涙、涙が溢れて前が見えない………。
どうして私が
こんなに苦しい思いを
しなくてはならないんだろう……
そしてこんな時
私にはどこへ行くアテもないな…と
途方に暮れながらも行き着いた先は
旦那と女が密会していた、
あの公園の駐車場でした。
何故ここへ来てしまったんだろう…
ますますフラバが起きるこの場所に……
でもここは
旦那と女が密会していた場所は
人目もなく暗く
大声で泣くにはうってつけでした。
泣きながら
こんな絶好の場所で
密会していた2人が脳裏に浮かび
ますます悲しくなりました。
発覚以降、
大声で泣いたのは初めてでした。
慟哭
まさにそんな言葉がピッタリでした。
泣いては落ち着き
また泣いては落ち着き、の繰り返し。
1時間ほどしたところで
帰ってきて
と旦那からLINEが。
スルーしていたら今度は電話が鳴りました。
さっきの
あのつり上がった目、尖らせた口で
逆ギレする旦那を思うと
もちろん出る気にはなれませんでした
それから1時間ほどしてまたLINE
お願い、電話に出て
もう1度チャンスをください
そういうLINEが何度か来たあと
また延々と鳴る電話。
今度は出てみました。
いまどこにいるの
帰ってきて
それともそこに行こうか
行くよそこに行くから待ってて
やって来た旦那と
車の中で30分ほど話し
私の気持ちを伝えました。
病気のことを言っているんじゃない
今、なぜ私が悲しいのか……
理解できないとしても
決して怒ったりしないで
ただ私の気持ちを聞いて欲しい
心から信じていた人に
5年も裏切られた気持ちなんて
きっとわからないでしょ
わからないとしても
自分の気持ちを押し付けるんじゃなくて
わにこは今
そう思ってしまうんだな、って
ただ受け止めるようにして欲しいだけなの
先程の剣幕とはうってかわり
ひたすら謝ってくる旦那は
まるで別人でした。
ひとまずは和解し
子供も不審に思うだろうから、と帰宅し
すぐにお風呂へ直行しました。
泣き腫らした目を
子供に見られる訳にはいかなかったから……。
夕飯後
3時間ほどのプチ家出でしたが
不自然な外出に
息子も変に思ったようで
お風呂からあがったら
どしたん
お父さんと喧嘩したん
と聞いてきました
子供にそんな心配させるなんて
ダメな母親だな……って
いろんな意味で
本当に心が折れた夜でした