冬の夕方の空とは思えない
今日はフードの仕込み担当だったので、黙々とパニーニやらフォカッチャやら作り続けてきました~
作るのは好きなので、時間が過ぎるのはあっという間。今日も頑張りました
休憩中に一緒にシフトに入っていたMちゃんと一緒になりました。Mちゃんは、いつも「彼氏が、彼氏が~」と嬉しそうに話すので、話を振ったら、自分からいろいろ語り出していました。
美人でカリカリに細い、心配になるくらいにいつもいつも元気で明るい22歳の女の子。心配になるくらいに、と思うのはそのテンションの高さに私はいつも何か不安を感じてしまうから。
Mちゃんは、居酒屋のバイト(深夜)とカフェバイト(早朝~昼)の二つをしているフリーターです。静岡出身。1日に二つのバイトはしないと決めていて、日曜日を休みにしているんだって。平日の昼間は働かないみたい。どちらのバイトもそんなには入っていないようなので、生活どうしてるのかな?とちょっと疑問でした。しかも若いのに、いつも質の良いお洋服ばかり着ているし。
話の中で、同棲してるのかな~?と思うようなことが何回かあったし、それならそんなに稼がなくても生活できるんだろうな、それに付き合って3年というので「同棲してるの?」と聞いたら
「全然~」との答え。
彼の方は普通にサラリーマンで、土日休みの仕事。Mちゃんはいったいどう時間をやりくりして彼と会っているのかしら?と思いました。日曜日だけ会っているのかな?だとしたら平日の昼間働かないのは何でなのかな?と。
実に余計なおせっかいですが。
ちょっと不思議に思ったけれど、でも、他人のことなので黙っていたら、Mちゃんがどんどん喋り出しました。
「彼氏は12歳年上で。私が以前に働いていたお店のお客さんだったの。彼から言われて付き合うことになって。
いつも向こうから電話がかかってきた時だけしか会わないの。計画立てていつ会おう、みたいなデートはしない。デートは場所も時間も向こうが決めて電話してくる。
いつ電話かかってくるかわからないから昼間は仕事をしないの。
ちょっと変わってるかな?彼氏はとっても行動的で積極的なひとで。でもね、人前では見せないけれど、本当はとっても愛情深い人だと思う。あったかい人なの。
彼氏みたいに仕事ができる人を尊敬するし、私、尊敬できる人じゃないとダメ。歳下とかありえないし。
でも彼とは結婚するつもりなんかないよ。3年も付き合ってるし、まだまだ別れる予定もないけどね。
きっとぜんぜん違う人と結婚すると思う。私まだ22歳で若いしね。彼氏は私にとっては父親のような、先生のようなそんな存在でもあるの。私が結婚しても彼にはずっと良き相談相手でいてほしいし、そういう意味では私の人生に欠かせない人。
彼とはおしゃれなレストランやラウンジでデートしたり。いろんな素敵なお店に行くの。○○っていうお店行ったことある?すごく良かったなぁ(←その○○、というお店は客単価3万くらいの高級フレンチ)
高級なレストランとかって、来ているお客さんのレベルが高いでしょう?そういう環境に身を置くことで自分もそういう人になっていく、って彼氏も言うし。私もね、そう思う。私、これまでの人生でも強く願えばそれが実現することが多かったし。
私ね、~・・・」
Mちゃんの弾丸トーク、私は相槌を打つ暇もありませんでした。(←でも、漠然と理解したのは、Mちゃんがいつも質の良い服ばかり着ているのは、彼女の言う、「レベルの高い」自分でいるためで、高級レストランや高級バーに行ったという話をよくしているのは、そういう彼氏がいるからなのね、ということ)
Mちゃんはさらにもっともっと喋りたそうにしていたけれど、というか喋り続けていたのを遮って、私は休憩時間が終わりそうだったので「ごめんね、もう行かないといけないから」と言って仕事に戻りました。
う~ん。
Mちゃん、不倫してるのかもしれないな、と思いました。
それだからと言って、私は彼女を否定しないし肯定もしないし。
ただわかるのは、Mちゃんは良くも悪くもいろんな意味で彼から影響を受けているということ。今、彼女にとってのすべてが彼であるということ。Mちゃんは今とても夢中になれるような恋をしていて、彼女にとっての大事な恋を失いたくないが為に、すごく一生懸命である、ということ。それからその反面、彼氏じゃない自分を癒してくれる別な人を求めているということ。
そんな彼女の生活の中心は、彼氏からの電話を待つこと。
私が彼女に対して「心配なくらいに」元気でテンションが高い、と感じていた「心配なくらいに」の理由が今日なんとなくわかった気がしました。
それから、彼女のハイテンションがちょっと私は苦手だな、と思っていたのですが、そういう苦手意識を持つのもやめます。
みんな、いろいろな事情を抱えているものだし、相手をよくわかりもしないのに「苦手だな」って思ってしまうのは全然良くないものね。少し反省しています。
って。Mちゃん、本当はひたすらに明るくて、普通にわがままな彼に夢中、ってだけだったりして。
「彼氏がね、」といつも話すMちゃんはキラキラに、ちょっとこちらが切なくなるほどに輝いています。



