もともとお酒を飲んでも風邪をひいても、
食欲がなくなったり、吐くことがほとんどなかったので、
「つわりで吐く」、「つわりがしんどい」というのは、
あまりピンと来なくて、自分にはないものだと思っていた
でも12週目ごろから、つわりの恐ろしさを感じ始める。
つわりとの出会い :お腹がすくと気持ち悪い感じがある。
何も出ないけどえずく。胃液が上がる感覚で、つわりに気づく。
よくテレビで見る洗面台やトイレに駆け込む吐き気はなくて、
自分はつわりが軽めの人だったんだとホッとする。
つわりを甘く見てた期 :なんとなく食べたいもの食べたくないものが出てくる。
ちょっとしんどいなと思ったら、
カップ麺やお弁当、お菓子などを食べる。
においで気持ち悪くなることは全くなく、
中華でもお米でも、なんでも好きなだけ食べれた。
お腹はそんなに出てないし、気持ち悪いことはあるけど、
まだまだ家事・電車通勤・仕事ができた。
吐きづわりに変わる期 :しんどいなと思う日が増え、手抜き家事になる。
急に吐く。その後、お総菜やカップ麺を食べても吐いた。
大人になってから、ほぼ初めてのトイレでの嘔吐。
吐くのはやっぱり恥ずかしい。
吐き慣れないから、吐き方がよくわからなくて、
吐いた後はどっと疲れる。
実際に吐くのは1日1回くらい。
主に、パン、米、チーズ、おせんべい、ゼリーを食べる。
買い物は旦那とネット宅配にお願いする。
吐きづわりの本気期 :何を食べても、食べなくても吐く。
でもお腹はすくので、何かを食べようと頑張る。
食べられるときはロールパンを食べるため、
いっぱい冷凍保存しておく。
毎日1時間おきくらいにトイレに行き、えずく吐くを繰り返す。
吐き気は急に来るので各部屋にエチケット袋を置く。
夜寝られなくて、朝力尽きて寝るようになり、
朝晩の時間経過が分からなくなる。
何も食べられないときは、水と牛乳で水分補給する。
トイレで吐くため、トイレ掃除のみするようになる。
「不快感」というのがずっとある感じ。
吐きづわりは終わらない期 :恥ずかしさを感じなくなり、トイレのドアを開けたまま、
吐くようになる。自我が崩壊しはじめる。
水の味が気になり、飲める水・飲めない水ができる。
ラーメン、唐揚げ、とんかつ、ケーキ、、、と
食べたいものを紙に書きまくり、
いつか食べられる日のことを夢見るようになる。
食べなくても飲まなくても、吐き気だけはあり、
気持ち悪くて動けない時間が続き、
お風呂は3日に1回ペースになる。
この頃には家事のことを考える余裕がなくなる。
電車通勤・仕事・買い物・散歩、外出のすべて
行けなくなり、妊婦健診のときのみ外に出る。
すっぴんマスクに、洗ってない髪の毛、
病院でも吐き気を抑えるのに必死で、
マスクしながらもハンカチで口を押える状態。
「何かを口にした後の後味の悪さ」、
「のどが絞まる」という症状があり、
これはつわりが終わってからも、ちょっと続いた。
胃液を吐く期 :何も食べない、何も飲めない状態が続く。
歯磨きも手抜きに。結果、のちの歯科検診で虫歯発見。
とうとう吐くものがなく、黄色い胃液が出る。
あまりの強い吐き気に、内臓が出るかと思った。
このとき、妊娠時から、体重が5キロ減。
つわりに効くリストバンドを買ってみるも、
あたしには効かず、イライラから放り投げる。
赤ちゃんに栄養がいってないかもしれないと心配になり、
ここで病院に点滴に行くことになる。
この頃の水分補給は氷のアイス。
点滴の効果がわかりません期 :病院まで徒歩10分の距離をタクシーに乗り、
ベッドで点滴をしてもらう。
でも点滴をうったからといって、
元気になるということは、あたしには分からず。
点滴に行くと2~3時間かかるので、
結局通院のしんどさの方が勝って、
3回ほどで点滴に行くのをやめる。
つわり=怖い という気持ちで頭がいっぱいになる。
いっそ気持ち悪いときにもっと寝ることが
できればいいのにと思うけど、
人間は寝続けることができないのだと知る。
この頃の記憶はほぼない。
ちょっと楽になったかも期 :テレビやPC、携帯画面を見るのも気持ち悪くて、
映像を見たり、ゲームも検索もしてなかったけど、
やっと見れるようになってくる。ネットによると、
もうすぐつわりが終わる人が多いと書いてあって、
あたしのつわりにも終わりがあるはずだと思い、
希望を持ち始める。
フルーツや氷のアイス、ゼリーなど、
食べやすいと思ったものも何個かあったけど、
それが1週間もたてば、食べたくなくなり、
ころころ変わる味覚?なのか何なのかに、
自分も旦那も振り回されて、
食べないものが冷蔵庫にあふれかえる。
外に出ない時は、お風呂は毎日入るけど、
髪の毛は2日に1回洗うペースにする。
完璧主義を捨てることによって、
つわりとの付き合い方をつかむ。
徐々に吐く回数が減る期 :水で水分がとれるようになる。
なんとなく体調がましな時間が増える。
そうして徐々にパンなど食べるようになり、
つわりの出口が見えてくる。
こうして、毎日吐く生活が終わるまで約2~3か月。
何度も心が折れそうになったけど、何回か自我が崩壊したけれど、
なんとか乗り切った。
今でも食べたくないものはあるけど、
食べられるものがあることが幸せでしょうがない。
はじめてつわりを経験してわかったことは、
つわりには勝てない。流れに身を任すしかない。ってことでした