今回は神経のない歯の漂白について解説します。

 

患者さんは40代女性。

20代の頃、左上前歯の虫歯治療で神経をとったそうです。

その後、徐々に歯の変色が進行し、周りの歯との色の差が大きいため気にされていたとの事でした。

 

【治療前】

 

ご自身の歯がかなり残っていましたので、裏側から薬をいれる漂白法で対応することになりました。

ウォーキングブリーチと呼ばれる方法で、過ホウ酸ナトリウムと過酸化水素水の混合物をペースト状にして歯の裏側から入れます。

変色が強かったため、数回薬剤の交換をして希望の明るさになったためレジン充填をして治療が完了しました。

 

【治療後】

 

この方法の利点としては、削って被せる方法と比較してほとんど歯を削らずに治療が行えます。

逆にご自身の歯があまり残っていない場合は適応になりません。

また、変色の原因によっては薬剤に反応しない場合もあります。

神経のある歯に行うことはできません。

保険外治療で費用は55,000円です。

 

写真の掲載については患者さんの許可を得ております。

患者さんは当院にいらっしゃるまでこのような治療法があることをご存知なかったとのことで、今回記事にすることを同意していただきました。

参考になれば幸いです。

 

 

下記の日程は勉強会参加のため休診となります。

ご不便をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。

 

2024年

2月10日(土)

4月13日(土)

6月15日(土)

8月24日(土)

10月19日(土)

12月14日(土)

 

 

2023年1月27日(金)ですが、法事のため臨時休診となります。

 

また、下記日程はセミナー参加のため休診となります。

ご迷惑をお掛け致しますが、よろしくお願いいたします。

 

2023年

2月18日(土)

4月15日(土)

6月10日(土)

8月26日(土)

10月21日(土)

12月16日(土)

 

今回は左下第2小臼歯の欠損に対して、健全な第1小臼歯を削らずにブリッジ治療を行ったケースをご紹介いたします。

 

【術前】

 

 

初診時、左下5番目の歯が差し歯がずいぶん前に外れて根だけの状態になっています。

根は内部が虫歯になっています。

レントゲン検査の結果、長さも短く残念ながら保存不可能で抜歯となりました。

患者さんとの相談の結果、ブリッジで治療することになりました。

 

通常のブリッジの設計では両隣の歯を削り、3本分つながった被せ物を作製することになります。

下のイラストが治療イメージです。被せ物にするためにはどうしても一定量歯を削る必要があります。

 

【通常のブリッジ治療】

 

 

しかし今回は

 

①抜歯後にできる隙間が狭いこと

②手前の4番目の歯が虫歯もない健全な状態だった

 

ので、ブリッジのために4番目を削ることは、歯の寿命を不用意に縮めてしまうと考えられました。

 

そこで4番目の歯は全く触らず、6番目の歯のみ被せる形に整え2本分のブリッジで対応することにしました。

 

今回のように条件が合えばこのような対応が可能です。※保険適応外となります。

 

【術後】

 

 

 

 

ジルコニアセラミックの片側性ブリッジで治療を行いました。(自費治療 220,000円)

 

歯科技工士の高い技術のおかげで色、形ともに天然歯になじんだ仕上がりとなりました。

 

装着から1年半ほど経過しており、経過は良好です。

 

※症例写真の掲載については患者様の許可をいただいております。