港区芝浦の小松稲荷を参拝。






芝浦のビル群に鎮座する小さな御宮です。もともとは江戸時代から代々邸内社として御祀りされてきたようです。

御社名は「稲荷」ですが、御祭神は後小松天皇です。祭祀をされてきた御家族の方々は、後小松帝の後末裔なのかもしれません。


一般に稲荷大神と申しますと、稲や農耕の神様、そこから派生して商売や家内の神様です。

京都御所を例にしますと、古来から稲荷大神を御祀りしていましたが、食物の御魂としての稲荷神と、宮中皇居を繁栄させる屋敷神としての稲荷神を別々に祭祀していました。


そんな経緯もあるのでしょうか、「家内や家族を護ってくださる御宮」そのものを「稲荷」と申し上げる習慣ができたのでしょう。

そういった民間の風習がうかがい知れる珍しい神社でした。