墨田区東向島の長浦神社参拝。








住宅地の御宮にしては広く、杜の木々も立派で力強いエネルギーを感じました。

御祭神は、神産巣日大神です。


この宇宙自体を象徴する神様として最初に御出現したのは天御中主大神で、次に高御産巣日大神と神産巣日大神が現れます。

高御産巣日神は天界の王として神々の政治を司る男性的な神様で、神産巣日神は神々の傷や死を癒す女性的な神様です。この三神はエネルギー体そのものであり、肉体的な穢れはなく、陰陽男女の完璧なバランスを保っています。

次世代に出現される伊弉諾大神と伊弉冊大神は肉体を有した男神と女神です。伊弉諾神は男性性が強すぎた故、入ってはならぬ見てはならぬ領域まで立ち入ってしまう失敗をされ、伊弉冊神は女性性が強すぎた故、そんな失敗をした伊弉諾神を必要以上に恨み憎んでしまいます。

さらに次の世代の女神の天照大御神と男神の素戔嗚大神は、素戔嗚神は天界で荒ぶる罪をなされ、天照大御神はそんな素戔嗚神を見かねられ岩の穴の中に閉じこもられます。


神話には、この宇宙や地球そのものが神であり、その存在自体が尊く幸福であると教え諭す天御中主神、陰陽の正常なバランスを体現する高御産巣日神、神産巣日神という真理が描かれています。

そこから肉体や意思といった罪穢れの可能性を含む生物へと産み落とされていくのがわかります。

私たち生物の世界でも成人した親が、まだ未成熟な赤ちゃんを産むのと同じことです。


天地、山海、男女など、姿形を獲得すれば必然的に対立してしまう可能性をはらみます。

しかし、自分の姿形や属性はどうであれ、天の神々のお手本のように、精神や心ではつねに陰陽のバランスを保って過ごすことが神へと至る道、神道です。