トリプルダクスGET譚の前編が好評のようで大変うれしい限りです!
勢いそのままに早速後編に突入したいと思います!
前編のあらすじ::4歳の頃、トリプルダクスを手に入れ損ねてしまった少年・臣は小学校高学年になってもなおトリプルダクスへの未練を絶ち切れずにいた…
トリプルダクスと私 後編
この時観念して親に「実は未だにトリプルダクスが欲しくて堪らないんです…」と白状していれば、ネットオークション等でさらっと落札してくれたのかもしれません。
しかし、私も既に小学校高学年であり、紛いなりにも年相応のプライドのようなものもあった為、とっくに自分がトランスフォーマーから卒業したと思っている親に対して今更トリプルダクスをねだることは不可能でした。
つまり私は、
トリプルダクスを欲しがっていることを親に悟られないようにしながらトリプルダクスへ近づく
という茨の道を突き進むしかなかったのです。
そしてついに私は「新品は無くても中古品が出回っているかもしれない」という発想に辿り着きます。
「漫画の立ち読みがしたい」と言う大義名分でBOOK・OFFやお宝鑑定団(古本・古着・カードゲーム・中古玩具等なんでもござれの大型リサイクルショップ)に何度も連れていって貰いました。そして立ち読みコーナーに向かうフリをしては中古玩具コーナーを物色し続けました。しかし、何回行ってもトリプルダクスに巡り合うことはありませんでした。
少しでもトリプルダクスに近づく手掛かりはないかと近所の図書館にも足を運びました。(←今思い返すともはや謎の行動ですね笑)
しかし、その行動力が身を結んだのかその図書館で『ビーストウォーズユニバース』という神書籍との奇跡的な出会いがありました。ページを捲る度に現れる未だ見ぬ玩具たちに心を踊らされ、夢中で読み漁ったことは今でもよく覚えています。そしてトリプルダクスには海外版(トライプレダカス)が存在することを知りました。もはや当時感覚がおかしくなりつつあった私は「国内版に拘らなければ手に入る可能性が高まるかもしれない!」とか考えたワケですが、当然海外版の存在を知ったところで入手する術はなく、結局トリプルダクスとの距離を縮めることは出来ませんでした。
こうして私は身動きが取れなくなったまま小学校卒業を迎えてしまいました…
2007年、私はついに中学生になってしまいました。
2007年と言えばご存じ実写版トランスフォーマー1作目の公開年であり、全TFファンが大いに沸いた年でした。学校のクラスでも「ビーストウォーズ見てたよ!懐かしい!」的な会話が飛び交うことが期待されましたが当然そんな事はなく、せっかくのチャンスだったにもかかわらず貴重なTF仲間を見つけ出すことは出来ませんでした。
とは言え、それを差し引いても中学時代は充実したとても楽しい3年間でした。今でも仲の良い一生ものの友人グループと出会えました。第一志望の高校にも合格し、初めての彼女もGETしました。
しかし、そんな人生の全盛期状態にあった私でさえ手に入れることが出来なかった物がありました。
トリプルダクスです。
もうこの時期になると「本当はトリプルダクスの玩具なんて現実には存在していないのでは?」とすら思うようになっていました笑
しかし、そんな私の希望となってくれていたのがトランスフォーマーの玩具レビューブログでした。
中学生になってようやく自由にPCをを使わせてもらえるようになった私は、ネットの世界にトリプルダクスへの手掛かりを求めました。そこで出会ったのが、魅力的な玩具レビューブログの数々でした。未だ見ぬ玩具たちとの未知との遭遇の連続、そこには正に『ビーストウォーズユニバース』を読んだ時と同じ感動がありました。(この時の感動が今のブログ開設に繋がったのはまた別のお話…)
そして何より嬉しかったのは、当時のブロガー達が
トリプルダクスの玩具が確かに存在していることを証明していたこと
です。
「俺も諦めなければ、いつかきっと巡り合えるんだ…!」
そんな希望を抱いて(?)ついに私は高校生になりました。
高校は家から電車で片道2時間程度の場所にあり、自分で選んだ道とはいえなかなか過酷な高校生活を送っていました。そんな生活にもようやく慣れてきた高校1年の春休みのことでした。正直、なぜその時そう思い立ったのか具体的なきっかけは思い出せません。強いて言うなら、ようやく高校生活にも慣れてきて周りに目を向ける余裕が出来たのかもしれません。
そう、自分の通学定期券内に秋葉原があることに気が付いたのです。
千葉在住で東京に疎かった私ですが、何となく秋葉原=オタクの街という認識はありました。
「ここならあるかもしれない…」
そんな期待を胸に初めて上陸した秋葉原で「まんだらけ」に向かいました。当時16歳の私には入店するだけでもそれなりのハードルがありましたが、トリプルダクスの為だと勇気を振り絞って突入しました。
そして8階のショーケースコーナーを見て時が止まりました。
その時、歴史が動いた…!
まず最初に湧いてきた感情は、
「本当にあったんだ…」
でした。
「トリプルダクスが欲しい」と思ってから12年もの間1度も現物を目にしたことがなかった私にとって
トリプルダクスは空想上のアイテムでしかありませんでした。
幻がついに現実となって現れた、そんな感情でした。
そして次に気になったのは値段でした。
ここまで来て買えない値段だったらどうしよう…
恐る恐る値札を見ると…
『税込11,550円』
当時自分で1万円以上の物を買ったことが無かった自分にとっては、確かに高額でした。
しかし、この日の私の手には、九州に住む祖父母から貰った10,000円のお年玉がありました。
そう、12年前にトリプルダクスを買えなかった祖父母からの。
「これは祖父母が12年越しに用意してくれたトリプルダクスなんだ!」
そう思わずにはいられませんでした。
祖父母もまさか16歳の孫に渡したお年玉が玩具に使われるとは思わなかったでしょう。
しかし、この日の私に迷いはありませんでした。
おそるおそる店員を呼び、ショーケースを開けてもらいます。
高校生がこんな高額商品を買おうとしたら注意されるのでは?と内心ビクビクしていましたが、
あっさりと購入出来ました。
苦節12年、私はついにトリプルダクスを手に入れたのです!!
それから更に時は流れて10年、ついに私はトリプルダクスをレビューする側の人間になりました。
あの頃の私の様にトリプルダクスを欲してやまない少年が今も何処かにいるかもしれません。
そんな少年にトリプルダクスが確かに存在していることを知らせる為に、
そしてトリプルダクスの大ファンとしてその素晴らしさを後世に伝える為に、
TF人生の集大成として渾身のレビューを作成したいと思っております。
レビューは待て次回!最後まで長文にお付き合いいただいた皆様、本当にありがとうございました!
