生活支援体制整備事業は、茨城型地域ケアシステムを活用したファミリー支援を基礎・土台とする重層的支援体制の整備にあたり、重要な位置付けにあると考えます。

 

介護保険制度における地域支援事業は、①介護予防・日常生活支援総合事業、②包括的支援事業、③任意事業で構成されており、その中の包括的支援事業の一つに生活支援体制整備事業があります。

 

小美玉市における生活支援体制整備事業は平成30年度に事業開始となり、当初より社会福祉法人小美玉市社会福祉協議会に業務委託を行い、6年が経過しています。

この事業は、地域の組織やボランティアなど地域における多様な主体が連携しながら、地域全体で高齢者の生活を支える体制づくりを目的として進めており、小川・美野里・玉里の市内3地区に協議体となる「いい輪ネット」を設置し、それぞれ生活支援コーディネーターを配置して、各地域の課題や困りごとについて協議体「いい輪ネット」参加者からの自発的な発言や提案を基に地域の中で解決していくことを実施していくものです。

 

市でも、重層的支援体制整備事業を進めるにあたり、地域支援活動における「自助」「互助」を構築するうえで重要な事業と位置付けていることから、生活支援体制整備事業が活発に活動できるよう福祉部内で行う事業のデータ提供や、全国で行なわれている事業先進事例等の情報提供などバックアップを強化していくとのことです。

 

※重層的支援体制整備事業は、世代や属性に係わらず複合かつ複雑化した生活課題等に対する包括的相談支援体制を構築するものです(重複する部分への包括的相談支援体制)

 

これから進める、茨城型地域ケアシステムを活用したファミリー支援を基礎・土台とする重層的支援体制整備事業において、生活支援体制整備事業の機能が重要となってまいります。

 

※「茨城型地域ケアシステム」サービス提供の流れ(市社会福祉協議会への委託事業;社会福祉法人小美玉市社会福祉協議会のパンフレット)