アラームの電子音で目を覚ます。
寝室に朝日が差し込む。
隣には、スヤスヤと眠るそっちゃん。
そっちゃんは、ここ最近体調が良くなって
声も出るようになった。
ただ、フラッシュバックが起きたりして
まだ心は不安定なんだと思う。
後ろから声を掛けられたり、
いきなり触られたりすると
フラッシュバックが起きるみたい。
俺も、あの事が頭から離れないし
守れなかったって思う度に
自責の念に駆られてしまう。
でも、前に進まなきゃいけないんだよね。
俺も、そっちゃんも。
そら:臣…………
臣:どうしたそっちゃん
そら:怖い夢みた…………
そら:あの人が……来ちゃう……
臣:そっちゃん、おいで
ギュッ
臣:大丈夫大丈夫……もう来ないよ
臣:俺がついてるから
そっちゃん、また怖い夢見たんだ……
最近は、夢にあいつが出てくるらしくて、
朝、一番心が不安定になるんだと思う
そんな時は、ギューって、
そっちゃんを抱きしめてあげるんだ……
こんなことしか出来ないけど、
少しでもそっちゃんが安心出来たらそれでいい
そら:ねえ臣……
臣:ん?
そら:そらね、あんな事があったけど……
そら:臣がいてくれるおかげで安心できるよ
そら:これからいっぱい迷惑かけちゃうかもだけど、ずっとずっとそらの傍にいてね
臣:当たり前じゃん…………
チュッ
臣:そっちゃん、愛してるよ
そら:ふふっ。そらもだよっ
そっちゃん……
笑顔になってくれて良かった……
そっちゃんのことが、
たまらなく愛おしく感じる……
でも、あいつはそっちゃんの声を奪うと共に
笑顔までも奪った。
そして、脳裏に嫌な記憶を焼き付けて立ち去ったんだ…………
やっと今こうして笑えるようになって、
前に進もうと頑張ってるそっちゃん。
あいつなんか、許せる訳が無い……
メンバーやHIROさんにも助けてもらって、
どうにかそっちゃんが安心出来るように
見守ってくれてるのに……
まだまだ、そっちゃんの記憶の欠片
となって現れるあいつ……
この先、何が起こるのか分かりゃしないけど
何があっても、俺はそっちゃんを守る。
そっちゃんのまぶしい笑顔や
そっちゃんの優しい声を
ずっとずっと、
この先何があろうと守ってやるんだ。
朝日がそっと俺たちを包むように、
俺もそっちゃんを優しく抱きしめた…………
fin