⑶安請け合いと馴れ合い。
前の章で工程表をもらう話をしました。
この工程表を元にオー プン日などを決めていきます。
契約が済むと1日でも早くオープ ンしたいのが人情です。
事情により、工期の厳しい工事もありますが
やはり厳しすぎる工期は、
事故も発生しやすくなりますし良い結果にはつながりにくいものになってしまいます。
例えば、30日程度の工期で(工程にもよりますが)2~3日工期を短縮する場合は
何とか調整の範囲ではありますが、
1週間〜2週間短縮するよう依頼するのは無謀としか言い 様がありません。
以前、他社とのコンペ(入札)に参加した際、オーナーから
「本 当はあなたに頼みたいのだが、他社は工期を1週間短縮する条件 を聞いてくれた。
同じ条件で工事してくれないか」と言われまし たが、丁重にお断りをしました。
出来る無理と出来ない無理があり、引渡後にご迷惑をおかけするのが明白だったからです。
やはり30日を妥当とした工期を1~2週間短縮することを引き受けられるのは
朝晩マンパワーを投入できるある程度大きな内装屋さん(見積は割高に)か
恐ろしくラフな考え方の工事する内装屋さんか、、、になりますでしょうか。。。
工期も予算も妥当な数字で進めていくことが、結局は安心丁寧な工事へとつながります。
引渡日が決まったら、これに合わせてオープン日を決めていきます。
新しいお店での動線の確認、トレーニングなどを考えると
特に初出店の方は、できれば1週間~10日程は度余裕を持ったほうがよいでしょう。
何店舗もあり、仕込みも他店でできるといった場合はまた別ですが。
準備不足でのオープンは結果的に来店者様に適正なサービスをする事が
出来なくなります。
段々と慣れて、よくなっていくものではありますが、
やはり最初の印象は大切です。