『Never After Dark ネバーアフターダーク』

2026年/日本 PG12 105分

監督、脚本/デイブ・ボイル

プロデューサー/賀来賢人




何も予習せずに見に行って、イメージから心霊系の凄い奴と思っていたんですが、見ている間に意外な展開になっていって、おやおやおや……となり。

自分的に怖さはほぼなかったんですが(大きい音で驚いた程度)、邦画ホラーにしては珍しい感じだな~と思って興味津々で見ていたら、なんか……、「ああ、そういう感じ……」となって、ラストで制作陣を見たら、賀来賢人さんが関わっているものの、海外の方々が多かった……となり、演出の仕方とかに「ああ、らしいわ!」となった、ある意味面白い映画でした。

邦画、アジアホラーのジメッ……としたのを望んでいたので、それとはちょっと違ったんですが、こういう映画が今後増えていってもいいな、と思いました。

割と今の邦画ホラー、ジメッとしたのと漫画、小説原作のものと二極化している感じがあって、新しい風を入れるにはいいと思います。

……俺は恐いのが見たい。恐いのがほしい……。




霊能者〝姉妹〟として全国を回っている愛里は、亡くなって幽霊となっても一緒に行動している姉の美玖の霊と共に、依頼で山奥にある屋敷を訪れる。

元はホテルとしても使われていた洋館はとても立派で、チャペルなどもある。

そこに現在住んでいるのは、愛里を呼んだ母親の禎子(さだこ)と息子の郡治(ぐんじ)。

(禎子という名前に、海外スタッフのリスペクトが窺える……(笑))

(そして様子のおかしい母親役に、木村多江さんが出てきた時点で笑ってしまいそうになり、ワクワクが募りました)

禎子は霊能者である愛里に対して前のめりで興味津々な様子だが、郡治はうさんくさそうな態度。

愛里の〝問題解決〟の仕方は、儀式で自分の魂を抜いて霊達の世界に入り、話しかけて解決するというもの。

愛里は何が起こるか分からないので、母子には儀式を行う間、屋敷を離れてほしいと言い、一人(と姉の霊)で屋敷に留まる事に。

禎子の言っていた通り、12時(昼も夜も)近くになると男の霊が現れ、二階にあるとある部屋の壁を引っ掻き、中にある〝何か〟を求めているのが分かる。

愛里はいつも通りの手順で問題を解決しようとしたが、次第にいつもと様子が違う事に気づき、逃げようとするが……。




いかにもじゃない、飾り気のない愛里のキャラクターは凄く好きでした。

うーん……、面白かったんだけど、色々と海外制作陣ならではの設定の甘さが出ているというか、姉幽霊にまつわる過去とかが、いまいちハッキリしていなくて、姉幽霊がそこまで重要なキャラだったか……? と言われるといまいち……。

そしてなんであの、ピッチピチのニット帽被ってたの……?

そして愛里の「今日は店じまい」発言とか、依頼者の屋敷で好き勝手に食べたり沢山飲んで踊り狂うとか、その辺は日本人らしからぬ行動かな、と感じて違和感があったり。

そういう違和感や詰めの甘さ的なものはあったんですが、要所要所に、デジャヴ的なワンシーンが挟まって、あとになってから「このシーンだったのか!」と回収する作りはお見事でした。



絶賛はしないけど、酷評もせず、また次作を見てみたいな、と思うタッグでした。



2026年6月5日(金)