※ネタバレ注意です🙇
先日投稿にて書きましたが、
現在絶賛求職中のシニア女子(女子?😱)です😅
予定ではうまく行けば、
4月から新しい仕事スタートするので、
今週中にやるべき事を色々やります👍
月曜日は車検、水曜日は単発仕事。
木曜日は健康診断。
で、昨日火曜日はちょいと時間あり、
お隣のマダムとランチし、
その後、前から気になっていた
映画「恍惚の人」(DVD)
を見ました。
1973年 豊田四郎監督で、原作が有吉佐和子さんの同名小説です。
84歳の認知症老人に
名優 森繁久彌さん
息子に、田村高廣さん
そのお嫁さんに、高峰秀子さん
高峰秀子さんは、実質主役ですね。
時代が1970年代。
その頃はまだ、認知症の高齢者は
公然と「老人性痴ほう症」「ボケ」という呼び方をされていて、
介護保険もなし。今みたいに様々な介護サービスもなし。
どの家庭でも、「ボケたら」家で世話するのが当たり前の時代でした。
(私の母も、大ばあちゃんを家で世話していました)
映画の始めから
「この症状はヤだな~😵」
という状況が幾つか出て来ていましたが、
森繁久彌さんは当時60歳。
「いやいや、あんな背筋ピシッとした84歳はないわ~」とか、
やや斜に構えた感じで見ていました。
でも、映画のお話が進むにつれ
おじいちゃん👴の「ボケ」も進行。
いや~✴️
森繁久彌さんて、
凄いなあ‼️
となりました。
とにかく描写細かい、
でもどこか笑えて、哀れでどこか愛らしい老人を
本当に見事に演じられていました。
高峰秀子さん演じるも、始めは
「もう💢おじいちゃん、いい加減にして‼️」
などと、イライラをぶつけるような感じでしたが
おじいちゃんの心細さや、美しい花にうっとりするような心の純粋さに
次第に愛着を感じて行くのです。
雨に濡れてひっくり返っているおじいちゃんを抱きしめて泣くシーン。
高峰秀子さんの泣ける芝居、たまりません~😭
それでも、
あくまで「映画」ですので。
実際に、排尿や排便のそそうや、徘徊など、
そんな状態のお年寄りの世話をする事は
映画のような綺麗事ではありません。
実家の父の世話に、たまに程度行く私でも
「ひええ~💦勘弁して💦」となるのに
(しかも私は実父ですし)
義理の親だと、なかなかああはいかないだろうと、
そんな風には思いました。
ただ、森繁久彌さん演じるおじいちゃん👴の哀れさ。
心の純粋さの表現を見てて、
ボケが進むにつれ、
哀れでどこか純粋透明になって行くような
そんな感じが
実家の父とだぶってしまって
ラストは涙腺崩壊…😭
映画が制作された当時と、
高齢者を取り巻く環境はかなり変わりましたし、
当時は 「ボケ」に関する事も、
知られていなかった部分もあります。
映画を撮影する手法や表現方法も、
時代を感じさせるものはありますが、
それでも、今現実に重度認知症の父を世話している私にとっては
なんだか胸が締め付けられるような、
そして、
「ボケ」て行く事は、
純粋透明になって、この世を去って行く準備期間だと思っている私の考えと、
なぜだか符合しているようで
心の深いところを「ぎゅっ」と捕まれたような
そんな映画でした。