今日はちょいとエラそうに書いてます🙇
お国の決まりなのか
福岡県の決まりなのか、はたまた福岡市の決まりなのか
そしてもしかして、会社の独自の決まりなのかわかりませんが、
月の後半に予定されていた、コロナによる特別休暇。
「15日以降は取れなくなりました」と会社から電話。
で、実は今日は仕事だったのですが、突然お休みに💧
自宅待機せよと言う事なので、
今日は家でこのブログを書いております😅
以前に読んだ、福岡は筑後の名士、五木寛之先生の名著
「大河の一滴」
この間テレビで「このコロナの時期に改めて読んでみては」と言う事で紹介されていまして
私も改めてこの本を引っ張り出して読んでみました。
昔読んだころと、なんだか感じ方がちがいますねえ😊
私は五木先生、そして曽野綾子さんのエッセイが好きです。
私のような、ぐうたら言い訳人間でも、それなりに生きていていいんだと
力を抜くことが(つーか力入ってない💧)出来るからです。
まだ途中ですが、今のところで、好きな部分を抜粋してみました。
「アメリカのアイオワ州立大学の生物学者のビットマートいう博士が大変面白い実験をされました。
それは30センチ四方の木箱深さ56センチぐらいでしょうか。その中に砂を入れて一本のライ麦の苗を植え、そして水をやりながら数ヶ月育てるのです。するとその限られた砂を入れた木箱の中で4ヶ月の間によろよろとしたライ麦の苗が育ってきます。
これはもう当然のことながら色つやもそんなに良くないし、実もたくさんはついていない貧弱なライ麦の苗が育つ。その後箱を壊しそのライ麦の芽の部分にたくさんついている砂をきれいに落とします。
そしてその貧弱なライ麦の苗を数ヶ月生かし、それを支えるために一体どれほどの長さの根が30センチ 四方、深さ56センチの木箱の中に張り巡らされていたかということを、物理的に計測するのです。目に見える根の部分は全部ものさしで測って足して行きます。
根の先には根毛とかいう目に見えない実に細かなものがたくさん生えているのですが、そういうものは顕微鏡で細かく調べ、その長さもみんな調査してそれを足していく。
その結果、一本の貧弱なライ麦の苗が数ヶ月命を育ててゆく、命を支えていくためにその30センチ四方深さ56センチという狭い箱の砂の中にびっしり張り巡らされた根の長さの総延長数が出てくる。
その数字を見て僕はちょっと目を疑いました。誤植じゃないかと思ったぐらいなのです。
なんと、その根の長さの総計、総延長数は11,200 km に達したというのです。
11,200km 、これはシベリア鉄道の1.5倍ぐらいになります。
一本の麦が数ヶ月、自分の命をかろうじて支える。そのためびっしりと木箱の砂の中に11,200km の音を細かく張り巡らし、そこから日々カリ分とか窒素とかリン酸その他の養分を休みなく努力して吸い上げながら、それによってようやく一本の貧弱なライ麦の苗がそこに命をながらえる。
命を支えるということは実にそのような大変な営みなのです。
そうだとすれば、そこに育ったたいした実もついていない、色つやもそんなに良くないであろう貧弱なライ麦のないに対して
お前が少ないじゃないかとか、背丈が低いじゃないかとか、色つやも良くないじゃないかとか、非難したり悪口を言ったりする気にはなれません。
よく頑張ってそこまで伸びてきたな、よくその命を支えてきたなと、そのライ麦の根に対する賛嘆の言葉を述べるしかないような気がするのです。」←ハアハア、結構入力大変でした
(ちょっと読みにくいですが、抜粋してます。良かったら、本も読んで下さいね)
その後の内容からです。
五木先生曰く
無名のままに一生を終え、そして破産や失敗を繰り返して生きたとしても、
それを卑下する事はないのではないか。と。
「生きた」
と言う事に人間は値打ちがあって、どのように生きたかと言う事も大切だけど、それは後回しでいい。
生きて来たと言う事だけで人間は大きなことを成し遂げているのだと、
五木先生のように戦中を生きて来た世代の人は思う事があると。
人に存在意義の有無なんて、ないんだって。
ホントですよね。
今、アメリカの白人警官が黒人の青年に過剰な取り締まりをしてしまって
死に至らしめてしまった事から、大変な暴動になり、問題になっていますよね。
人種差別の少ない日本人が言う事だから、あんまりこういう事は説得力無いんですけど
もう本当にやめようよ・・・
そう思います。
私は事件そのものにあまり詳しくないので、言い方間違ってるかもしれないけど
そもそもの白人警官はいけない。
だけど報復ってどうなのか。
それからまた暴動なんて・・・
アメリカの人種差別は本当に根が深いから、
何もわからないものが語ってはいけないのはわかってるけど
また黒か白か、あるいはヒスパニックか・・・
ずっと前からその繰り返し また元に戻ってしまう。
社会はもっと寛容であるべき。
白人は?
黒人は?
アジア人は?
他を批判したり貶めたりする資格無いはずだよね。
我々の身近であれば、
コロナに感染した人に対する差別、
ましてや医療従事者に対する偏見なんて、もってのほか
五木先生の本読んでて、色々考えちゃった・・・
ぐうたら人間の私の話にもどりますが…。
⬆️のように、差別はいけない、
報復はいけない、
なんてエラそうに書きましたが、
私はしがない1本のライ麦。
もちろん、人を卑下したり退けたりはいけないし、
そう思うけど
ある意味それもそれぞれの人の
シナリオなんだしね。
致し方無いのかもしれないと
ゆる~~っと感じながら
今日も11200キロメートルの根っこたちに支えて貰いながら
畑で揺れていようと思います…
根っこさんお疲れさん😊
長くなってすみません
五木先生ありがとうございました🌹