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いったい何のことやら訳も判らぬままに観ていましたが、要するに宇賀田氏は、ネット上に匿名で投稿されているアイデアを実際にカタチにするお手伝いをしている人なのです。個人だと、せっかく素晴らしいアイデアを持っていても眠らせたままになったり、チカラのある企業に横取りされたりする。宇賀田氏はそういう個人に連絡を取って、許可をもらい、商品化して、お互いの収益につなげる活動をしているわけですね。
例えば、iPoneのイヤフォンジャックに差し込むネコのパーツがTwitterなどで話題になったそうです。あるイラストレーターが「こんなのが欲しい!」とイラストを描いて、Twitterに投稿したのが下の絵です。
これを宇賀田氏がみつけて、原作者のイラストレーターさんを探し出し、商品化をもちかけて実際に出来あがった商品が、こちらです。
この写真を見ると、ネコの人形をiPoneに張り付けてあるように見えるので、ちょっと混乱しました。たぶん、イアフォンジャックに差し込むいろいろな人形の部分だけをiPoneの上に並べているだけではないか思うのですが、よくわかりません(笑)
ポケットからネコが顔を出しているのがカワイイです。
自分の夢をかなえてくれるヒゲのおじさんが突然目の前に現れたら、「この人はサンタクロースだ!」と思いますよね。なるほど、パトリック氏の言った意味がわかりました。
私は「匿名のネット社会」というものをよく知りません。ネット上のコミュニティー、いわゆる「おたく文化」は、匿名(ハンドルネームというのでしょうか?)が原則なのでしょうね。匿名だからこそ生まれてくるアイデアや文化があり、匿名だからこそ自由な表現ができる場合もあるのでしょう。
しかし匿名性ゆえに、アイデアは仮想空間に留まり、それがどんなに素晴らしいアイデアであっても現実の社会で陽の当たる場所に出ることはない(なんか悲しい文章になってるな)。
宇賀田氏は、そんな匿名さんの住む仮想の世界を「具現化」することに情熱を燃やす企業家なのですね。
どうやら彼はいろいろな顔と名前をもつ多才な人物のようなので、これからも彼のことについて調べていきたいと思いました。
宇賀田氏の会社はこちら→ PINK COMPANY