→ TEDxFukuoka
三部構成で13人のトークが行われました
どのスピーカーも素晴らしく、あっという間に時間が過ぎました
スピーカーのみなさんに共通することは、
①情熱をもっている
②行動している
③覚悟を決めている、あきらめがわるい
自己啓発セミナーで大先生のご高説を賜るというのではなく、
同じ地域に住む異業種の人々が、
自分の経験をプレゼンすることでアイデアを共有する場所
TEDx はローカライゼーションだと再認識させられました
1.マイケル・リンデンマイヤー(Michael Lindenmayer)
世界にはトイレがない人たちがたくさんいます。不衛生な環境のために、生活の場が死の場所に変わってしまう。子供たちに衛生的な環境を、そして世界の全ての人々にトイレを、と訴えます。
トイレから学ぶ7つのレッスンをシェアしてくれました。
→ Enter The Purpose DOJO
2.先川 祐次(サキカワ ユウジ)
高齢社会には「年齢の格差」と「年齢による格差」とが存在すると指摘します。近年の高齢者はみな驚くほど若々しく、「年齢の格差」は縮まっている。しかし「年齢による格差」「年齢による差別」は依然として大きい。現在の日本の高齢社会を支えるためには、高齢者の自立が必至であり、そのためには年齢による逆差別をなくさなければならない。また、女性の活躍も不可欠で、ノルウェーやデンマークのように女性国会議員を増やすための制度をつくるべきだと訴えます。
最後は、エルノア・ルーズベルトの言葉で締めくくられました。
Yesterday is history, tomorrow is a mystery, and today is a gift.
That’s why they call it the present.
→ 九州シニアライフアドバイザー協会
3.大木 洵人(オオキ ジュント)
大木洵人氏は若き企業家。最新のテクノロジーを聴覚障がい者のために使うことに情熱を燃やしています。
彼のメッセージは、まず行動すること、考えながら行動すること、そして仲間と支え合いながら行動することです。→ ShuR
4.松尾 謙二郎(マツオ ケンジロウ)
「本当に信じられるのは肌感覚」
クリエイターが発する言葉は、私のような凡人には抽象的でわかりずらいですが、作品を見せていただくと素晴らしいことが一目瞭然です!
→ invisible designs lab.
5.松岡 恭子(マツオカ キョウコ)
福岡市内の建築を親子で観るツアー、建築物やお店の説明をしてくれるスマホのアプリ、福岡市内を走るバスのプロジェクトをシェアしてくれました。
多様性を認めつつも、建築家が協力し合えば、混沌からもっと美しいものを作ることができると語りかけます。
→ NPO法人 福岡建築財団
6.ヒミ*オカジマ
「文化とは独占しないこと」を博多明太子とコラーゲン鍋を例に上げてオカジマ氏が語ります。また「言葉が持つチカラ」についてもニューヨークのレストランのメニューを例に教えてくれます。
豚足はTONSOKUでありPied de Cochonである。
明太子はCod RoeではなくHAKATA Spicy Caviarである。
ヒトは言葉を食べて生きているのだ!そう考えると、自分の人生は、自分の言葉で創るひとつの小説のようなものである。もっと言葉を大切にして生きようとオカジマ氏は言います。
→ New York より愛を込めて
7.中山 功一(コウイチ ナカヤマ)
KINECTとはゲーム機に接続して、ヒトの動きや音声を感知してゲームをコントロールする器械です。
これを利用して、自分の睡眠状態を記録・分析しようとする試みについてシャアしてくれました。自分を実験体とした結果、睡眠時無呼吸症候群であることが判明。このシステムを更に発展させ、無呼吸状態を感知して寝返りを促すロボットアームまで開発してしまいました。このシステムはオープンソースになっていて、知識がなくても情熱さえあれば自分で制作できるとのことでした。
→ 佐賀大学研究者総覧
8.円城寺 雄介(エンジョウジ ユウスケ)
佐賀県での、救急搬送にかかる時間短縮に取り組んできた円城寺氏のプレゼン。失敗や現場の反対にも関わらず、試行錯誤の結果、iPadを使ったシステムを作り上げた経験をシェアしてくれました。
彼は「決断」という言葉を使っていましたが、私が感じたのは「覚悟」と「執念」でした。彼からのメッセージは3つ。現場主義(ボトムアップ)、情熱を伝え共感を生むこと、指を差す方向を相手から自分へ、そして大きな目標へと変えること。→ 佐賀県 Press Release
9.望月 ゆうさく(モチズキ ユウサク)
ジャグリングは必殺技!光る中国コマを3つ使ったパフォーマンスは圧巻でした!→ 修行人の旅日記
10.GOND-TUNE(ゴンド・チューン)
デイジュとシタールを使ったワールド・ミュージックのパフォーマンスでした!
11.野田 恒雄(ノダ ツネオ)
社会はヒトと建物でできている。逆に言うと、ヒトと建物が変わると社会が変わる。自由な創造の場としての建物の「再生」の試みとして、福岡市でのプロジェクトやベトナムでのプロジェクトをシェアしてくれました。
紺屋の屋上にあるUFOの着陸場は、たぶん世界でここだけでしょう。→ no.d+a
12.ジョン・クルーグ(John Kluge)
「億万長者になる方法」を教えてくれます。
ただし「成功」の意味は「お金」ではありません。理想のために行動し、恐怖を克服し、実現して社会に貢献すること。この新しい意味での「成功」を、目に見える数値に変換するLife Force Numberについて4つの例をあげて説明してくれました。
例1.セネガルのマラリアを絶滅させた男
例2.レモネード・スタンドの募金活動
例3.ロックバンドのケータリングの残りをホームレスのために集める
例4.クルーグさんの父親とディラン婦人
→ Toilet Hackers
13.猪子 寿之(イノコ トシユキ)
日本画はレイヤーで、西洋画はパースペクティブ?
最初は何を言っているのか全然理解できませんでした。私はゲームは全くやらないのですが、スーパーマリオ、ドラクエと大和絵の話の辺りから、なんとなく掴めてきました。
たぶん、彼が伝えようとしたのは、日本と西洋の空間の把握方法が伝統的に異なっていて、それが古い絵画や現代のゲームの作り方にも影響を与えている、ということでしょう。「クリエイティビティーは長い歴史のうちに非言語的に無自覚に連続的に新しいモノを生んでいく」
世界的にヒットしている日本製のゲームのルーツは、実は日本人の伝統的な空間の認識の仕方に秘密があったのですね。猪子さんのファンになりました!→ teamLab