TED 所感:多様性と豊かさについて | TEDのすゝめ ( TED 英語 スーパープレゼンテーション 洋楽 映画 スポーツ )

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英語の勉強をしているみなさんに、おすすめのTEDトークを紹介します。
TEDのホームページには interactive transcript という便利な機能がついているので、直接、TEDのホームページで見ることをお勧めします。
あちこちへ脱線しますがご容赦ください~(^o^)v

TEDを見ていて感じたことを書きたいと思います。

障害は個性だ
TEDxSapporo の
Kazunori Asada - Color Vision and Human Diversity を聴いて、多様性について考えさせられました。
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色覚特性を持つヒトは、通常の色覚を持つヒトと比較すると、ある一定の色を区別することができません。例えば赤い花の色と、緑の葉の色が見分けれらない。しかし暗闇や、霧や吹雪の中では通常のヒトよりもむしろよく見ることができる。

"Color vision is personality. Color vision is individuality. Each person is different. We all have our own strong points and weak points" 
色覚異常は「障害」ではなく「個性」だ。皆それぞれに違いがあるし、誰もが強さと弱さを持っている。
わたしの視力は0.01ありませんが、メガネのおかげで日常生活に何の不自由もありません。しかしこれが100年、200年前だったらどうでしょう?「障害者」と呼ばれていたかもしれません。

Aimee Mullins and her 12 pairs of legs も多様性について考えさせられたトークです。

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Mullins さんは生まれながらに、膝下の2本の骨のうち1本がなかったため、膝下を切断することをご両親が決断されました。そのため彼女はよちよち歩きのころから義足と共に生きてこられました。

わたしは初めて彼女を見たとき、彼女が義足を使っていることに全く気が付きませんでした。彼女の存在そのものが、身体障害は「障害」ではなく「個性」だと証明しています。

"They(kids) only learn to be frightened of those differences when an adult influences them to behave that way, and maybe censors that natural curiosity, or you know, reins in the question-asking in the hopes of them being polite little kids"  
「身体障害」というのは、大人が子供に「あの人は身体障害者なんだよ。あれこれ質問しちゃダメだよ。失礼のないようにしなさいね」と教えることからはじまるのだ、とMullinsさんは言います。

多様性と組織の強さ
自然の生態系では様々な生物が複雑に絡み合い、依存関係、食物連鎖を作っています。

これに対して、畑のように人工的に作れらた場所では、単一の植物だけが植えられ、薬物を使って雑草や虫は駆除されます。このような非常に単純な生態系はバランスが崩れやすいので、常に農薬によって人工的に管理し続ける必要があります。

人間社会にも同じようなことが言えるのではないでしょうか?
同じ身体能力、同じ頭脳的能力のヒトを集めた組織・社会・学校は効率が良いかもしれない。
しかし、同じ能力・経験・考え方に偏っていると、新しい発想・発見が生まれにくいのではないでしょうか?柔軟性を欠く硬直的な組織は、危難に直面したときバランスを崩しやすいのではないでしょうか?

多様性が豊かさを生み、また逆に豊かであるからこそ多様性を認める「余力」があるということなのかもしれません。

以上、感じたことをつれづれなるままに書きました。