こんにちは。
オメガ美容外科 代表院長のチョ・ジョンナムです。
日本のお客様に私たちの美容哲学とこれまでの経験を少しずつご紹介したく、今後数週間にわたり、私が長年集中してきた施術について週ごとにお話ししていこうと思います。
本日は、脂肪移植を専門とする医師として、これまで多くいただいたご質問のひとつをご紹介します。
自分の気になる部位から脂肪を採ることはできますか?
来院されるお客様の中には、二重あご、ヒップ、二の腕など、気になる部位の脂肪を顔に移植できるかどうかを尋ねられる方が多くいらっしゃいます。私の答えは「おすすめしません」です。
脂肪移植で最も重要なのは、定着率です。そして定着率を高めるうえで何よりも大切なのは、どれだけ純度の高い脂肪を採取できるかという点です。この純度の高い脂肪は、一般的に脂肪が多く集まっている太ももや腹部から採取するのが理想的です。
よくご相談いただく頬や二重あご、二の腕などの部位は、採取できる量が限られており、さらに遠心分離機で不純物を除去すると、純粋な脂肪の量はさらに少なくなってしまいます。
もちろん体型も大切ですが、やはり最も重要なのはお顔です。脂肪移植は他の施術以上に、お顔のコンディション管理が重要になります。中には驚かれる方もいらっしゃいますが、状態に応じて1〜2kgほどの体重増加をお願いすることもあります。その際には丁寧にご説明を差し上げています。
また、脂肪移植を専門とする医師として、よくいただくご要望が2つあります。それは「できるだけ自然に」と「できるだけたくさん」です。
この2つのご要望は、実は相反する内容でもありますが、よく両方同時に希望される方がいらっしゃいます。
“自然に”というのは非常に主観的な価値観です。私自身も自然な仕上がりを追求していますが、人によって感じ方は異なります。すべての顔にはそれぞれの魅力があり、その方が持つ本来の美しさを活かすことこそが、自然な美容整形だと考えています。患者様とじっくりお話をしながら、その方の考える「美しさ」と、私が考える「最適なバランス」をすり合わせていくプロセスを大切にしています。
一方で、「できるだけたくさん」というご要望については、慎重になる必要があります。定着率が100%ではないため、1回目の施術でできる限り多く入れてほしいと希望されることもありますが、皮膚には受け入れられる量に限界があります。
無理に多く注入してしまうと、血流が遮断されて脂肪が壊死したり、しこりのような石灰化が起こるリスクがあります。これは顔が膨らんで見えたり、たるんだり、表面がデコボコになるといった副作用の原因となります。これらの副作用は、多くの場合、過剰な注入によって引き起こされます。
そのため、患者様一人ひとりの顔の骨格、皮膚の厚み、伸縮性などをしっかりと把握したうえで、適切な範囲と量を見極めて注入することが重要です。
注入の際、カニューレを通じて伝わる微細な抵抗感などを感じ取りながら、注入範囲や量を繊細に調整する――それは15年以上の手術経験を通じて私が培ってきたノウハウであり、自負でもあります。
脂肪移植は比較的、写真カウンセリングが可能な施術です。お顔をさまざまな角度から撮影した写真をお送りいただければ、写真をもとに一次的な診断を行うことができます。
その後、韓国にお越しいただき、対面でのカウンセリングとデザイン相談を通じて、具体的な施術プランを一緒に立ててまいります。
不必要な施術は決しておすすめいたしません。正直に、誠実にご相談させていただきますので、どうぞお気軽に当院のLINEまでご連絡ください。
皆さまとお会いできる日を、心より楽しみにしております。