私は帰宅するなり妻にこう言った。



妻は仕事柄ICレコーダーを複数持っていた。



「いいけど何で?何するの?」って当然のような返事。


「言える訳ないよな~、上司に君にはどうしても辞めて欲しい」


って言われたなんて。



でも勇気を振り絞って訳を話しました。


「任意の退職意思確認時に、違法な強制退職勧告されたから、俺は戦う!」


遡ること8時間前。

退職の意思確認のための面接が行われた。鷹をくくってた、前回リーマンショック時は『総務は関係ないから除外。でも人の目があるから、一応』みたいなものだと思っていた。



携帯も必要ないな…



上司(センター長)が「お前これからのこと、どう思ってる?」って聞いてきたので、「今まで通りですね。」って気楽に答えたら


「製造から苦情が来てるから(もう居られない。)今なら退職金にプレミアム部分がのってて一時金も出す!アウトプレースメントも付ける。だから辞めてくれ。俺も身が切れる思いなんや!」


って嘘つくなよ、この野郎!って思った。



その後は


私  :「強要はマズいでしょ?」


上司:「強要じゃない!お前のことを思ってのこと」


禅問答状態に。ICレコーダー持ってこなかったのは不覚でした。ホント

この一言で、この上司を沈められたのに。

リストラの内容が開示されたのは忘れもしない2015年1月16日。


社長と総務部(私の上司2人)の説明


「我々経営陣は、今年4千万円の黒字を計画していた、なのに君達(工場)のせいで4千万円の赤字になった。責任は自分達で取ってもらう」


「はぁ?なんじゃそりゃ?!」


説明を聞いていた全員がこう思った。


さらに


「損失は工場の責任だから、リストラは製造部から行います!」


損失が出た原因は工場にある、だから僕達は関係ないよという説明。


「なんでやねん!?」


皆の目線が、最後尾に座っていた我々総務部員(私と上司)にも注がれたのを思えている。



この時、『色々プロジェクトを抱えているし、今回も何とかセーフだな』って正直思ってた。


次の週、その思いは見事に打ち砕かれる訳で…


直属の上司から、こう言われたのは忘れもしない2015年1月16日のこと。

まさか自分が肩叩きにあうとは思ってもいなかった。


「工場を中国に持っていくから君の仕事はなくなる、今のうちに退職金とプレミア部分をもらって

次の人生を歩んだほうがいい」「君のためを思って言っているんだよ、我々も身を切る思いなんだよ」


目の前が真っ白になった。


家のローンも払い始めたばかり、妻の収入だけでは当然やっていけない、何よりこの会社に入社したとき『転職はこれで最後にしようと、ここで定年を迎えよう』という意気込みでやってきた。


仕事も真面目にやった、社内改善は数え切れないほど行った、会社の利益にも貢献してきた。


なのに何故?


『転職』にはハンデがあった。人事職も兼任していたため、40歳以上の転職がどれほど厳しいものか分かっていた。ましてや転職暦が多い人間がどういうことになるのか…


私は20代の時、訳があって3回転職している。


採用側から見て、転職暦が多い求職者は『見送り』

何か問題がある人間だな?と履歴書に目を通すことすらしてこなかった。

その立場に、私は今立った。