アネ! 西川きよしーさー! | 風のブログ

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東京都墨田区から沖縄県糸満市名城へ移住し、
イヌたちとバイク、ヨットを楽しんでいます。
沖縄田舎暮らしをお届けします。
というか、自分のための備忘録です。

西川きよしさん。

漫才師、司会者、参議院議員など、多才な人で、2020年には漫才師としては初めて文化功労者に選出されたとのこと。
西川きよしさんといったら、何といってもこの大きな目!

 

 

 

ウチのかみさんは大阪出身で、小さな頃から吉本新喜劇を見て育ったそうだ。

ある日、家族で小波蔵の集落を散歩していると、かみさんが「西川きよしーさーがいる!」と赤瓦の屋根を指さした。

その先にいたのは・・・・

 

 

目を見開いたシーサー。なんか愛らしいよね。

ほらね。西川きよしーさーだよね。

でもさ、この一軒だけじゃないんだよ。

小波蔵の集落にはなぜか、このような愛嬌のあるシーサーが多いんだよね。

 

 

ところで、シーサーについて。

古代オリエントやシルクロード、中国を経由してシーサーのモデルである獅子像が沖縄(琉球王国)に伝わったのは、13世紀から14世紀ごろらしい。

種類は大別すると

宮獅子:魔除けや守り神、王朝の権威の象徴として王朝の陵墓や寺院、城郭にあるシーサー
村獅子:魔よけや災害から村を守るために集落の入口や高台に設置されているシーサー
家獅子:住宅の屋根や門柱、玄関の近くに設置されているシーサー

とあり、いる(置く)場所によって役割が違うらしい。

 

また、カタチや姿勢によっても種類があるらしい。

ホーヤー(這い型)シーサー:「ホーヤー」とは、沖縄の言葉で「這う」という意味。
威嚇した姿勢をしているのが特徴。災害や魔物を追い払う魔よけの意味がある
座りシーサー:どっしりとした貫禄ある姿が特徴。福を招くといわれている
玉招きシーサー:玉を抱えた姿。玉=家族や友人、財産を守るとされている

 

ということで、小波蔵集落の屋根にいるシーサーは、「家獅子の座りシーサー」ということになるんだね。

 

我が家のシーサーは口を開けているのと閉じているものの二体で、玄関前のデッキで門番のように睨みを利かせている。ずいぶん前に沖縄旅行の際に買い求めたものだが、気に入ったシーサーに出逢うまで、かなりの時間を要したのを覚えている。
その時に店員さんから、シーサーはオスメスのツガイで、口を開けているのがオスで、閉じているのがメスと聞いた。

オスが大きく口を開けて、家に福を呼び込み、メスは福を失わないよう口を閉じている。つまり夫婦だと聞いた。

またこれが阿吽の呼吸を意味するとも。

阿(あ)がオス、吽(うん)がメスで、 阿吽とはサンスクリット語の始まりと終りを表す音。 物事の始まりと終り、つまり世界のあらゆる事を表すと考えられ、神を象徴するとされたそうだ。 つまり、シーサーはその体で世界全てを表し、雌雄一対という完璧な姿で災いから人々を守ってくれているということだ。

 

 

ところが小波蔵のシーサーは口を開けているオスが一匹。あの表情から寂しそうには見えないが、ツガイではない。

疑問に感じ調べると、

 

シーサーは二対で飾らないといけないルールや決まりはありません。単体だけ飾って飾ってもOK。
単体でも、二対でも、自由に飾ることができます。

出典:沖縄のシーサーとは?歴史や置き方、おすすめ専門店を紹介!

 

とある。

確かによく見る壁に掛かっている顔だけのシーサーは単品で売られているし、お土産用にカラフルなかわいいシーサーもたくさんいるよね。特に決まりがないというのが何とも沖縄らしいところだ。

 

僕の住む名城は歴史的な赤瓦屋根が少なくなってきていて、屋根で睨みを利かしているシーサーはほぼいない。

隣町の小波蔵や喜屋武に散歩に行くと、まだ赤瓦屋根が数多く残っており、そこに佇むシーサーを眺めるのも面白い。

「昔は瓦職人がシーサーを作っていた」という話を聞いたこともある。

時代や地域によってたくさんの表情、姿勢をしたシーサーがいるんだろうね。

そんなシーサーたちに出逢う旅をしてみても面白いかもしれないね。