久しぶりに犬たち関連の投稿。
沖縄はすでに酷暑。
人間はもちろんだが、毛皮を纏った犬たちはさらに暑い。
なのでこの時期の夕方の散歩は19時ごろから。
毎日、夫婦と犬たちで部落を1周する感じで4~5キロは歩く。
生後9か月になった結は、まだまだ赤ちゃんなので、好奇心旺盛で体力はあり余っている。
なので、まずビーチで500mほど結を泳がせる。
ほどよく体力を使わせるのと、海に入ることでその後の行程で熱をためないため。
陽菜にも「海に入る?」と聞くが「別にぃ」とそっけない。
ビーチを抜け、丘を登る。
この頃には慶良間諸島に沈む美しいサンセットを望むことができる。
昨日、頭上にキレイな花が咲いているのに気づいた。
「ゴールデンシャワー」というらしい。
沖縄ではこれまでの人生で見たこと、出逢ったことのない経験ができるのが面白い。
丘を下ると、移住者が集まる5軒の新興住宅地がある。
最近、その1軒でヤギを飼い始めた。
何と糸満市のお祭りで「当てた」という。
抽選券を集め、根性で「当てた」のだという。
数カ月経過し、ヤギのお腹が大きくなってきた。
「食いすぎじゃん」などと囃していたら、何と妊娠しているという。
そう。妊娠したヤギを「当てた」のだ。
男の子と女の子の2人のこどもが生まれ、それぞれ「ブラックナイト」「チョコ」と命名されていた。
その家族には小学生の兄妹がいて、それぞれ命名したそうだ。
結は幼い頃からすべてに対して興味津々なので、このヤギにも無防備に近づき、以前、頭突きを食らっていた。
そんなことは一瞬で忘れたらしく、毎回、ここを通るたびにヤギに挨拶に行こうとし、今や子持ちとなったお母さんヤギの警戒ブラックリストにノミネートされている。
陽菜はというと、我関せず。
陽菜は結の逆の性格で、とにかく何とも関わりを避けようとする。
散歩中も常に前後左右を警戒し、用心深く歩く。
まるで僕らを警護しているように見えるが、何かあると主人たちを置き去りにして逃走しようとするが、まぁ性格だから仕方がない。
ヤギは積極的な結よりも、ツンデレな陽菜の方が気になるようで、どうやら陽菜を「黒ヤギ」だと思っている可能性が高い。
飯山のキリさん(陽菜のお里)からは「ヤギはバッカだからね~!」と聞いていたが、この家族は違うようだ。母ヤギはしっかりと子を見張り、離れると警告を発する。子ヤギはこれに従い母ヤギのそばに戻る。子育てに関しては犬よりもずっと賢いように見える。
しかし、冷静に考えると生活圏にヤギがいるってすごいことだよね。
毎日、散歩で会うのが楽しみになるくらいカワイイ。
この茂み一体がヤギ牧場になることを期待してるのは、僕だけじゃないはずだ。
そんなこんなでルーチンの散歩が終わり、帰宅すると夕暮れだ。
昨日は酷暑を抑えるかのように暗雲が立ち込め、雨を降らせてくれた。
青い空とエメラルドグリーンの海もいいが、それを覆うように雨雲が押し寄せる風景も自然を感じられていいもんだ。
結にシャワーをして体中についた塩や砂を落とし、拭きあげる。
陽菜はとっとと冷房の効いた室内へ逃げ込む。
人間たちは最近お気に入りのオリオンゼロを飲み一服する。
季節によって時間の前後はあるが、毎日の夕方のルーチン。
幸せな時間だよね。