今回は路上ライブを始めたいという方にちょっとした注意点とオススメを教えます。まぁこのコロナ禍で路上ライブをしている人はいないのでは、と言いたいところだけど結構いてます。というわけでこの機会にちょっと喋ります


路上ミュージシャンの人たちは基本的に自分の裏事情を公に言ったりすることはないんですね。これは実際にやってる人たちを見て思ったこと、あるいはシンガーソングライターに直接聞いた話でもあります。ですが彼らが一番問題視してるのは場所の許可なんですよね。これはもうここだけの話、正直彼らは許可とってません。そもそも許可が下りない。大抵どこの駅前広場でも「路上ライブ禁止」と書かれてますから。僕はバイトしに2で京都に行くのですが、京都駅前の広場で夜遅くに路上ライブやってる人がいる中で警察の巡回も絶えず行われています。長年同じ場所でやってる人でも警察に止められることは普通にあるそうです。なのでどのアーティストも、路上ライブやってください、なんてなかなか積極的に言えないんですよ。ライブハウスとかでやった方が金銭的に有利じゃないか、と思うかもしれないけどライブハウスでやっても世間的に多く広まるのが遅いので、彼らはやはり多くの人に見てもらいたいという欲求が何よりも強いことが伺えます。だからみんな駅前を狙うわけです。


場所によっては許可証で申請したらやらしてもらえるところもあったりします。そうすれば許可を得て自由にできるというところもあり、あるいはイベントとかでよく使ってるスペースもあり、また稀ではあるけれども特定のオーディションにクリアして認定路上ミュージシャンとして活動している人もいるようです。まぁこれはあくまで参考程度の話なんですけどね。


ですが多くの路上ミュージシャンの方々は、道路交通法に触れるギリギリのラインを狙ってやってるわけです。一時期有名になったYUIさんやmiwaさん、また最近話題になったあいみょんさんもかつては禁止区域で路上ライブをやってたわけです。国民的に人気のアーティストになるには、法に触れるラインに近づいてまで、もがいて活動しないと厳しいということなんですね。なので結論として、シンガーソングライターには闇が存在する。そんな闇もある中で最良と思われる対応は何なのでしょうか。まぁ大抵の場合、周りから苦情が出なければそこでやり続け、何か注意されたら場所を変える、という形でやってる人がほとんどです。また警察が来ると逮捕されるんじゃないかと心配になる方もいてますが、もし注意されてその場で素直に従えば罰金を取られるという事は特にありません。


では場所とか機材とかどうすれば良いのかなんですが、もうこれはその場でやってる人に直接聞くのが一番早いと思います。というのも先程申し上げた通り、許可が出るかとか、立ち退きを求められたときにすぐに演奏を止められるかとかいうのは、周囲の環境によって大きく変わってくるんですよ。路上ライブ事情というのは個人がやろうとしている場所によって全然違う。でもその場所でいつも演奏してるミュージシャンは、その場所の事情が十分にわかってるし経験も豊富なわけです。なので自分がやりたい場所でやってる人から直接聞くのが最も良い方法だと思っています。


というわけで路上ミュージシャンやシンガーソングライターの苦戦するところがおわかり頂けたのではないでしょうか。時々路上ライブをしている人を見て、交通の妨げだと言ってイライラして歯向かう通行人もいます。なのでそれ相応の覚悟は必要なのですが、まず自分のために活動できる場所を経験者と相談しながら確立させましょう。路上ライブを始めたいと思う方は、彼らはあくまで他人のためだけではなく自分のためにもやっているということをしっかり理解し、時々経験者と相談しながらたくさん事情を教わって有意義に活動していってください。実家の姫路でも路上ライブを止められる事件があって一時期話題に上がったのでこの機会に喋りました。以上で今回の講義を終わります