こんにちは。

中学校で司書教諭をしている

はなはなです。


男女の在り方を考えさせられる

物語を読みました。




いつもの図書館で

ずっと前に予約していたのですが、

なかなか貸出可能にならず。


うちの中学校に、

地域の小さな図書館が

出張貸出をしているコーナーで

たまたま見つけたので、

ラッキーでしたチョキ


でも、うちの生徒が楽しく読むかな?アセアセ





星「汝、星のごとく」星凪良ゆう星

 



しまなみ海道が通る島をメイン舞台に、

親の恋愛に振り回され、

ヤングケアラーの自覚もない

2人の男女の、

高校生から32歳までの物語。


 

「法的な結婚」

「特定の1人との交際」以外の

多様な恋愛があり過ぎて、

ちょっと混乱しつつ。

最初から物語の世界へ

ぐいぐい引き込まれました。

 

注意以下、ちょっとネタバレあります注意注意注意注意注意注意注意注意注意注意

 

 

とにかく、

主人公2人の親に腹が立ちました。

 

なんて身勝手な母親2人。

そんな風にしてしまった父親も。


大人の恋愛で

子どもの人生をガッツリ縛り付けるなんて、

親失格。


ネグレクトのエピソードが、

息子の語りの中に

サラッと出てくるシーン。


心のバランスを失って

犯罪に近づいていく母を、

娘が必死にケアするシーン。


辛かったです悲しい



それなのに、私、

父親の浮気相手「瞳子さん」の

言葉には深く納得したり

共感したりしました。


凪良さんの筆力にやられましたニコニコキラキラ



主人公2人も

人生の折々で何度も

瞳子さんの言葉を思い出してましたし。


 

「おかしいかどうか」「幸せかどうか」を

他人基準で決めるのではなくて、

自分で責任をもって決める。

すっごく大事なことだと私も思います。

 

主人公2人の

「ままならない」生活への色々な感情。

相手を思うがゆえに

すれ違ってしまうところ。

立場や社会的身分が逆転していくところ。

 

心を揺さぶられた場面ばかりでした。

 


2人の恋愛が実ってめでたしめでたし拍手

じゃないのに、

爽やかなラストも

とても良かったです目がハートラブラブ




本屋大賞に

ノミネートされるかもしれません。


作者の凪良ゆうさんは

一度本屋大賞をとっているから、

2回目の大賞はないのかなぁ!?