谷川岳主稜のかまぼこ型避難小屋を実地調査しました。 | まきむく通信(どうでもいいこと書いています!)

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先日、谷川岳主稜を縦走してきました。その際に一度泊まってみたかったこの山域に存在するかまぼこ型避難小屋。そのなかの一番大きな大障子避難小屋に宿泊してみました。その際、事前調査をしたのですが、なかなかまとまった情報が見つからなかったので、今回の実際に避難小屋に泊ってみてその際に感じたことなどをまとめてみました。

谷川山行の人気のコースに、谷川岳馬蹄形コースと、谷川岳主稜コースがある。どちらのコースにおいても健脚な方は一挙に日帰り登山をすることができる。日帰り登山となると早朝の早出が必要となる。馬蹄形コースは、登山口と下山口が同じであるため、早朝に自家用車で登山口に到着さえすれば日帰り登山も十分に可能となる。しかしながら、谷川岳主稜コースは東西にほぼ一直線の22kmに及ぶ登山コースとなり、群馬県水上市の谷川岳ロープウェイ乗場と、新潟県湯沢町の苗場スキー場付近と大きく登山口の山域が異なる。まして、谷川岳の人気の季節である紅葉シーズンは日中の日照時間も短くなり山行に使える時間も制限されてくるのである。

 そういうなかで、約14時間ほどある東西の登山コースのコースタイムを考えるときに、魅力的にみえるのが、この主稜に点在するかまぼこ型避難小屋なのである。

 

 

かまぼこ型避難小屋は、この主稜上に4つあります。
谷川岳側から
・オジカ沢ノ頭避難小屋
・大障子避難小屋
・越路避難小屋
・エビス大黒避難小屋
このようになります。

 

 

順番に、状況と宿泊に適する人数などを記載していきます。

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オジカ沢ノ頭避難小屋

越路避難小屋と同型

床板が崩壊しているため、快適な宿泊は不可能

 

利用不能と考えるのが無難

もし利用するならば、1名もしくは2名の緊急避難的利用に限る

小屋の付近にテント設営できる適地はない。

 

 

 

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大障子避難小屋

 

 

この山域でもっとも利用者の多く、大型の避難小屋。縦走路のちょうど中間に位置しているため利用しやすい。

 

唯一、この山域の避難小屋のなかで水場を擁する。

 

週末は定員オーバー必至

6名+ギリ2名 (ネット情報等では定員10名とか、15名と書かれていることもある) しかし、実際は7名が限度かと思われます。

水場は利用可能

 

小屋周辺に2~3張テント設営は可能だが、平らな適地は多くない

ちなみにこの山域はテント設営は禁止されています。ので緊急避難的設営のみ。。。

 

 

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越路避難小屋

 

 

オジカ沢避難小屋と同型

床板は綺麗に保たれている。十分利用可能

 

地図には定員5名と記載があるが、実際は3名程度が限度。それ以上は難しい。

 

小屋の前には平らな広場がありテント設営が2~3張可能。

 

 

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エビス大黒避難小屋

 

 

4つの避難小屋のなかで一番小さな小屋である。

地図上には定員3名と記載があるが、実際には2名が限度である、また、北側の床板が雨漏りのため腐りはじめており2名での宿泊時に、1名は湿った床で寝ることになる。小屋前に2張程度のテント設営可能なスペースあり

 

 

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大障子避難小屋の水場

 

 

この水場ネット情報では、汚染されているなど、利用できるのかなど、さまざまな書き込みがありますが、基本使えると考えていいと思われます。

 

一番、水量が細くなる秋でも十分な水量がありました。

 

この水場を守るためにも、小屋周辺でのトイレは水場と反対側を心がけましょう。

ちなみに、この主稜上にトイレはない。携帯トイレを持参下さい。そして持ち帰りましょう。

 

 

 

 

これらの情報をまとめたPDFファイルを作成しております。

谷川岳主稜かまぼこ型避難小屋を考察するPDFファイル

 

 

 

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