病気の起源や、種類など、どんな臓器のどんな細胞で起こっているかを考えると腑に落ちることが多くあります。
多細胞動物が生まれてから、受精卵が分裂し原口のもとになる窪みを形成してから、生命、動物の前後、上下が決定されると聞きます。
原腸陥入
動物(多細胞)は、神経、感覚器、消化器、呼吸器、運動器、循環器、泌尿器、生殖器、内分泌器、等、多くの体細胞機能を統合し生命を維持しています。
各器官が形成されていく過程を胚葉の分化をもとにしると面白いです。胚葉とは細胞による形成層のこと。例えば、私達の皮膚は、体全体を覆う層で形成されています。同様に内側の内蔵、胃や腸なども、袋状の層で形成されています。胚葉によって、概ね各器官は種分けすることが出来ます。
癌細胞などでは、原発巣がどんな種類の細胞かによって癌細胞の性格が決まってきます。骨転移しやすいとかなど。。。
病気によっては同じ原因で、多臓器に症状がでるが、つきつめてみれば、同じ種類の細胞への障害だったりする。
多細胞生物の胚葉は、大きく3種。
・ 外胚葉(1胚葉or無胚葉)
・ 内胚葉(2胚葉)
・ 中胚葉(3胚葉)
の順で分化していきます。
● 外胚葉・・・神経・感覚器
個体の外側を覆う層で多細胞化の初期段階で形成されています。皮膚の表皮・毛髪などの感覚器を形成し、また一部が発生過程で溝状に陥没し神経管を形成しています。外圧をキャッチし、組織を統合する機能を担います。
皮膚、神経、脳
外胚葉からできるすべての器官は、隣接する二つの組織の層(上皮と間葉 epithelium and themesenchyme)からできる。
● 内胚葉・・・消化器・呼吸器
体の内側ですが、外界と直接繋がる層を形成します。胃や腸などの消化管や、肺などの呼吸器を形成します。外界から栄養素・エネルギーを取り込み体内に吸収、同時に不要な物質を体外に排出する機能を担います。
胃、腸、肺
● 中胚葉・・・運動器・循環器・泌尿器・生殖器・内分泌器
外胚葉と内胚葉と繋がり、外界とは直接繋がらない器官を形成します。中胚葉が進化したことにより、体腔内に複雑かつ高度な臓器を発達させることが可能になりました。筋肉、骨格、皮膚の真皮、結合組織、尿道、心臓・血管、血液や脾臓などを形成。。外胚葉や内胚葉器官をサポート、高度化し、種の進化に大きな役割を担っています。
心臓、血液、内分泌器官
ゴロ
表紙が外、証拠はない
表皮
神経
感覚器(中耳は除く)は、
外胚葉
消化器
呼吸器は、
内胚葉
皮膚と、脳が同じ外胚葉由来ということが意外に思ったりします。最初に分化していくために、自己と非自己を分けるわけに、膜、皮膚が必要となるのでしょう。そして、外からの刺激(光、圧力)を感じるために神経が作られ、それが発展して脳となる。
原口が発生して、前後が決まるといわれる。細胞分裂の初期にくぼみが発生してそれが、体の中に抜けていく消化管と排泄器官となる。動物によっては、最初のくぼみが口ではなく、肛門になる動物もいるらしいが、最初の窪みは口になる。内胚葉は、その管を形成する外部から必要な物質を取り込み、不要なものを吐き出す。(証拠ない=消・呼・内胚葉)。生命活動には、まず外部からのエネルギーの取り込みが必要となる。
その後、中胚葉が分化していく訳であるが、体の骨、筋肉、心臓、脾臓など。。。体と外界に直接接することのない部分が中胚葉なのである。外胚葉は、皮膚。。。外部との接点であり、自己と他者を分ける。内胚葉の消化管は、一見体の中にあるように思われるが、基本外部からの食物や空気の取り込みするために体の中に収まっているが、外部との接点であり、外部のものを取捨選択して体の中に入れるべきか、排泄すべきかを判断している。内胚葉と中胚葉をみてみると、そういう意味で違う。血管系やリンパ系は、体の中でクローズに循環している。その循環装置の動力が心臓となる。その循環系にながれる血液成分などももちろん中胚葉由来となる。骨と筋肉は皮膚と密接に関わって外胚葉系かって思ったりしますが、骨は、もともとミネラルの貯蔵庫として発展し、脊椎動物がそれを体幹に収めそこを軸にして筋肉を発達させ運動能力を高めていった。中胚葉は、どちらかというと進化の過程で複雑な器官や組織として獲得発展していったものが多いように思われる。
外胚葉→内胚葉→中胚葉
ちょっと、そんなことを自分のなかで整理してみた。
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まきむく通信