「死の淵をみた男」 読了感想 | まきむく通信(どうでもいいこと書いています!)

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「死の淵をみた男」 読了感想

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死の淵をみた男 門田隆将著 PHP2012・12・4発行 
10.January.2013 読了
 
 原発問題を語るうえで、どうしても、東電は悪者になってしまう。その福島第一原発にいた東京電力の社員が地震と津波に襲われたとき現場では、なにを思い、なにを行ったのかを、原発擁護論者も、脱原発論者も知る必要があるように思われる。

 この「死の淵をみた男」は、情報が途絶していたあの空白の時間に、原発を命を掛けて守ろうと戦っていた人たちがいたことを教えてくれる。原発にいる現地の人間と、東京電力の間の情報の途絶。東京電力と政府、官邸との情報の不具合。最大の情報の途絶は、原子炉建屋と、原発をコントロールすべきところである中央制御室との情報の途絶(すべての電源消失・センサー類が一切動かない状態)があった。

 この暗闇ともいえる、情報途絶のなか、日本を、そしてフクシマの故郷をまもるべく、原発を最悪の状態からの回避に現場の人達は自分たちの命を掛けてまで活動したことを知って感動すら覚える。最悪の状態とは、格納容器の破壊がおこり放射能レベルが人間が近づけないレベルまで急上昇する状態。そうなるとだれも手が出せなくなり、福島第一の4つの原子炉がすべてメルトダウンすることを意味する。そうなると福島第一だけでなく近くに立地し過ぎている福島第二にも近づけなくなることを意味し、それは第二もいづれメルトダウンすることを意味する、そうすると茨城県の東海第二原発もアウト...原発メルトダウンの連鎖を意味するのだ。そうすると日本は北海道と、西日本、そして人の住めなくなった汚染された東北から関東の広大な地域に3分割されることになるのである。


 この最悪の事態を防ぐために、自分たちの命を顧みず、何度となくタービン建屋、そして原子炉建屋に決死の突入を繰り返して奮闘してくれた人々のお陰でいまの状態を保てていることを知るべきであろう。まさに、太平洋戦争末期に特攻機で命を散らしていった英霊をほうふつさせる働きであったとおもう。そして、実はこの福島第一原子力発電所のあった場所は、まさに、磐城陸軍飛行場跡であり、終戦間際に若者たちが特攻訓練を繰り返していた場所なのです。運命を感じます。また、この被災した原発の所長が、この吉田昌郎氏であったのが日本の救いだったと思えます。日本を守ろうとした英霊が彼をこの地に配したのだろうかと思える人物である。彼でなければ彼が居なければ日本は本当に3分割されていたかもしれません。原発の是非を超えて日本人として読んでほしい本であると思いました。

読んでいて一番いやなヤツは、「イラ菅」 菅直人元首相
イライラして、怒鳴り散らす!人の言うことは聞かない!ただ、彼もこの危機をどうにかしたいと必死で思っていたのは事実です。(でもね...ぇ...)


本当に危ない状態であったのは本当みたいです。日本の終焉...


日本が3分割される事態!
まさに、ブラックエンジェルス(第2部)の世界です。
ブラックエンジェルス=1981年から1985年まで、『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて連載された漫画 平松信二作
 
もはや、知っている人いない!?
しってる?


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