9月に入って急に天気が悪化、
おかげでだいぶ涼しくなった。

週末、近くを散歩していると、
赤とんぼが飛んでいた。

赤とんぼ自体はもう少し前から目にしていた。

が、その日のトンボは
なぜかおいらの周りを旋回している。

とんぼってこんなに人間に近づくものだったか・・・。

至近距離で、その赤とんぼは目の前を通過する。

しばらくすると反対側からまた通過。

まるで、おいらを挑発しているかのよう。

最初は、ああ、秋だなあ・・・と季節を感じていたけど、
奴がだんだん目障りに思い始めた。

ふと、もう一匹いることに気づく。

二匹の赤とんぼがおいらの周りを飛び回っている。

さてはおまえたち、カップルだな!

もしかして、おいらの頭の上に止まって交尾する気か!

我ながらわけの分からぬ妄想を抱いてしまった。

お年頃の娘を持つ父親の気分に陥った。

そのくらい至近距離だったのさ・・・。

いつのまにか二匹とも目の前から消えていた。

週末の夕暮れのひとこま。

テレビ番組「ベストヒットUSA」の1コーナー「大いなる伝説」。

今回はレディ・ガガに関するエピソードだった。


「ガガはネットの天才」

6-5

<もしガガのあのルックスがなかったら、
 今のガガはなかったかもしれない。

 すべてのオーディションで彼女の圧倒的な歌声と
 優れた作曲能力は高く評価された。

 しかし必ず最後の最後になって誰かが、

 「でもあのルックスでは・・・」と言い出すのだ。

 ガガの最初のプロデューサーも彼女のルックスが気になっていた。>


美人でないとしても
ガガの顔ってそんなにひどいか?

歌と作曲能力がそんなに高いのなら、
問題になるほどの顔だと思えないけどなあ・・・。

しかし、その対策をガガの先輩が
見事に編み出すことになる。
昨夜、寝ようとしているとき、
突然、バタバタっと羽音がした。

ぎゃっ!

家の中に何か虫がいる・・・・!

薄明かりの中、音のする方へ恐る恐る近づく。

昆虫採集に夢中になっていた、
あの頃のおいらはどこへやら・・・。

すっかり虫に怯えるようになっちまった。

我ながら情けないがしかたない。

羽音の大きさからかなりの強敵に違いない。

すでに鳥肌状態のおいら、
新聞紙を丸めて防御態勢を整えた。

バタバタバタっ!

再び羽音がした。

どうやら部屋の隅のタンスの奥に奴はいる。

タンスを新聞紙で叩いてみる。

何も反応がない・・・

手で押してちょっと動かしてみると、
何かが飛び出してきた!

ぎゃっ、ぎゃっ!!

な、なんだ?!

奴は床の上で仰向けになって大人しくなった。

視力の悪いおいらは正体がまだつかめていない。

意を決して部屋の電気をつけてみた。

すると奴は羽根を広げて勢い良く電気に体当たりを始めた。

ぎゃぎゃぎゃ~!!

何度かぶつかって再び床の上に仰向けに。

すでにおいらはプルプル震えが止まらない。

そっと近づいてみると、なんと奴はセミだった!

え、家の中にセミが?!

いったいどうやって侵入してきたのか。

でもセミならばおいらでもまだ掴むことはできる。

小ささからみてもツクツクボウシだろう奴を、
庭に放り投げることに成功。

ホッとしてベッドイン。

しばらくしてツクツクボウシが真夜中に鳴き始めた。