古代ギリシャの『オデュッセイア』。

そう言われてもピンとこないけど、
「トロイの木馬」といえば、ああ知ってる!

もっとも現代ではコンピュータの敵ソフト、
嫌なものという扱いを受けている。

トロイの木馬を用いてトロイア戦争に勝利した、
イタケーの王である英雄オデュッセウス。

彼の帰郷の船旅を描いた叙事詩が
詩人ホメーロスの「オデュッセイア」。

BBC「地球伝説」で知ったこの話、
なかなか面白かった。

生まれたばかりの長男と妻を残して
戦争に出かける。

勝利という名声を得たオデュッセウスだが、
幾度も嵐に見舞われ船は難破する。

その都度漂着した島々で彼を待ち構えていたのは
巨大な怪人やら美女・・・。

巧みな戦術で巨大な化け物をやっつけたのに
最後に名声欲しさに自分の名を教えてしまう。

また、美女には永遠の命を授けられ
そのまま一年も彼女とともに過ごしてしまう。

夜な夜な楽園のようなときを過ごすも、しかし、
朝が訪れるたびに妻子を思い後悔する。

その美人の妻ペーネロペーは多くの求婚を受けるも
夫の帰りを待ち続け、すべて拒否する。

でも、「美貌を無駄にするな!」
求婚者の言葉に心が折れそうになる。

ようやく誘惑を振り切ってイタケーに戻ったオデュッセイアを
妻は迎えてハッピーエンド。


名声だの永遠の命などより家族が大切。

命が有限であるからこそ
英雄にもなれるし、人を本気で愛する。

そういうホメーロスの名は
3千年も経った今でも残っている。

そんな締めくくりでBBCの番組は終わった。


でも、帰ってくるかどうか分からぬ夫を
10年以上も待ち続ける美しい妻。

そんな健気な妻なんて、
ホメーロスのいや、男の願望に過ぎないよ。

3千年前の物語に惹かれたものの、
最後は、「あり得ない」とため息ばかり。