久しぶりに目にした社名にハッとした。
あの、安愚楽牧場が倒産したという。
おいらもインターネットで何度かその広告を見たことがある。
繁殖用の黒毛和牛に出資、生まれた子牛を買い取るという、
「和牛オーナー制度」がユニーク。
この独自の資金調達方法もさることながら、
なんといっても高利回りが魅力。
いっとき、おいらの心も揺さぶったのよね・・・。
だって、牛肉もプレゼントだなんて・・・。
でも、なんか臭った。
話がうますぎないか、と。
漠然とながら危険なにおいを嗅ぎとり、
結局、出資することなく忘れ去っていた。
東京商工リサーチによると、会社は8/1(月)、
弁護士に債務調査を依頼したとのこと(負債総額は619億8705万円)。
原因は、昨年の口蹄疫問題に加え、福島第1原発の放射能漏れ事故による
福島県産牛肉の出荷制限や風評被害から牛肉消費が落ち込み市場価格が急落。
会社にとっても投資家にとっても「想定外」のことだったろう。
リターンを生むには暗黙のうちに想定されている前提条件がある。
それが壊れたとき、バブルははじける。
牛が順調に育って買われていく限り、
高利回りの金融商品として生き続けることができた。
当たり前のこととはいえ、人々に金銭欲がある以上、
今後もこのようなことは繰り返されていくのだろう。
黒いチューリップから何百年経った今も、
世界中、踊らされる人々は絶えない。
おいらもまた、いつの日か欲に駆られて
心を揺さぶられるんだろうなあ。