3.

NHK-BSで先日見た、「シートン動物記の世界 2 灰色熊の伝記」。


シートンの「灰色熊の伝記」の主人公ワーブは、
母親と3人の兄弟を人間に殺されてしまった孤独な小熊。

この物語の舞台となっているロッキーの麓で
実際に4頭の熊が射殺される事件が起こっていた。

それは自分が飼っている牛たちの異変に気づいた牧場主の大佐で、
足跡を辿っていくと灰色熊を見つけた。

彼はライフルで射殺したのだが、
一日に4頭もの熊を殺したということで地元の新聞にも載ることになる。

今なら動物愛護協会がヒステリーを起こしそうな話だけど、
当時は家畜を狙う恐ろしい熊を退治したという武勇伝だったのか。



野生動物と人間との関係は
今でも難しい問題としてよくテレビなどで知ることになる。

南アフリカに生息する絶滅の危機に瀕するホワイトライオン。

人間の手による森林伐採などにより
野生動物の生息地をどんどん狭めてしまうことが背景にある。

餌が減ってしまった動物たちは生き延びるために
やむを得ず人里近くに現れてくるのだ。

それを家畜を襲う悪い奴らとばかりに
むやみに殺してきた人間。

「灰色熊の伝記」(1900年)が世に出てから100年以上経つ今でも
図式は変わっていないというのが残念でならない。