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かきねの かきねの・・・
たきびだ たきびだ おちばたき~♪
・・・おちばたき♪
これをおいらはなんとなく、
「おち」と「ばたき」とに分けていた。
落ちてくる葉っぱをはたきではたく。
うん、大人になっても意味は不明。
そういう区切り方だと勝手に思い込み
今の今まで生きてきた。
それが、彼女の歌を聴いているときに
もしかして・・・。
焚き火の歌なのだから
「おちば」と「たき」に分けるべきでは。
そうか!落ち葉を焚いている!
なんということだろう。
大の大人になって
童謡の意味に気づいてしまった。
小さな感動を覚えた。
そうするうちにも彼女は歌い続けている。
音痴にもかかわらず一生懸命に。
彼女の歌声に釘付けになったおいらは
とうとう最後まで聴いてしまった。
やっと、その親子を追い抜いて歩き去ることができた。
もちろん心の中で「お上手だったよ」と声をかけてあげた。
落ち葉を踏みしめる足取りはいつもより軽やかだった。