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それでもピアノの先生との思い出は
今でも意外と覚えている。

もっともレッスンとは関係のないことが多い。

レッスンの途中で突然、
「腕相撲しよっか!」

なんでピアノのレッスン中に腕相撲?!

子供だったおいらは、訝しく思いながらも
言われるままにピアノの脇に寝転ぶ。

あんな美人の先生と腕相撲・・・

ああ、今だったらどんなに嬉しいことか。

意味もなくニヤニヤしたに違いない。


いくら小学生とはいえ、
女性に負けるのは悔しい。

ピアノの鬱憤を晴らすべく
おいらは真剣に先生を負かしにいった。

ところが、結構いい勝負だった。

なかなか勝負が決しなかった。

焦った・・・、そして・・・