21-14
身をもって失恋の辛さを実感したとき、
どんなに明るい曲で励まそうとしてもそれは一過性のもの。
虚しさしか残らない。
心に負った傷はそんな表層的なもので
癒えるものではないから。
そういう意味では明るい曲は
酒と同じかもしれない。
パーッと飲んで忘れられる程のことなら
大したことではなかったということ。
酒や明るい曲で癒そうとしてもとても無理、
そう分かったとき、サッド・ソングたちが急に大きな存在になった。
大学時代のサークルに
生理的にどうも苦手だった先輩がいた。
自分が失恋したときぶちまけると
落ち込んだときには暗い曲が良いんだよ、そう言った。
ああ、この人も俺と同じ痛みを経験している、
そう感じた瞬間、妙な親近感が芽生えた。
エルトン・ジョンのSad Songs
今の学生たちは
ラジオを聴いているのだろうか。
深夜放送のDJなんかも
ふと懐かしくなった。