12-5
「大山先生は素晴らしい!」
そう旅館の従業員たちにも思わせる。
ところが当の米長は実は食が細い。
すっかり大山ファンになっている旅館の人たちに
すすめられ無下には断れず食べ過ぎる羽目に。
翌日体調を壊してしまう米長棋士。
対局前から試合が始まっていたのだ。
将棋とは関係ないところで勝負が始まっている、
内藤九段の解説をきいてすぐに思い出した。
名前しか知らぬ大山名人、
将棋は強くともどこか違和感が残る逸話。
日本人の心理からすると
大山名人の策略(?)はフェアに感じられない。
少なくとも羽生名人は絶対しないだろう。
そんな将棋界で10年以上トップの座に座り続けている羽生。
彼の頭の中はいったいどうなっているんだろう。
また、彼は将棋だけでなく人格者としても素晴らしい。
彼のちょっと前の谷川九段もそうだけど、
トップに立っても決して驕ることはない。
相撲とも通じるところがありそうだ、
強いだけでなく品格も求めるのが日本人なのかな。