12-9
彼女は素直にその通りだと認め、
やればできるけど、私はもっとクールに歌いたいの。
そう答えながらも、一瞬だけ黒人張りのこぶしを回した。
わぉ!やっぱりただ者ではない。
おじさんには何とももったいないように思ったもの。
でも若い女性にとっては
黒人張りに歌えるのに歌わないかっこよさがあるのかな。
そのジョス・ストーンが歌った
「ピープル・ゲット・レディ」。
そのときのインタビューとは異なり、
情感たっぷりにR&Bぽく仕上げていたよ。
ちょっと演出しすぎのきらいもあったけど、
やっぱりパンチのあるヴォーカルは心に響いたね。
小さな会場でおじさんばかりの客の前で
緊張気味に歌い上げた。
ジェフ・ベックのギターもロッド・スチュアートのときとは
ちょっと異なって脇役に徹する雰囲気があった。
この辺の気遣いもベテランならではなのか、
それともジェフ・ベックの人柄が表れているのか。
まだ新人の若いヴォーカリストを
脇で支えてあげている様がよく伝わってきた。