9-7

応援しているホームの選手に対してだったら、
観客ももっと熱狂的に声をかけていたかもしれない。

デラップのロング・スローは名物になっているのだろうけど、
所詮は敵の選手。

ただ黙ってニヤニヤ笑うしかないのだろうね。

そして、そのことをデラップ自身もよく分かっているから、
彼もまた微妙な笑顔で返している。

そのシャイな距離感がとても都会的、
ロンドンならではの光景かな、なんて勝手に思ったりもした。


そして、いざスローイングすると・・・。

あっという間にペナルティエリアの中まで届いてしまった。

ときには速いボールが、ときには高い軌道を描いて。

コーナーキックと同じような効果があるロングスローは、
確かに何度見ても興味深いものがある。


ストークは右サイドからリアム・ローレンス、
左サイドではマシュー・エザリントンが良く走っていた。

他の選手がボーっとしているように見える中、
この二人の運動量が際立っていた。