テレビの旅番組が好き。

実際に旅をする機会はなかなかもてないものだから、
手軽に旅気分を味わえるのがうれしいね。

いくつになっても知らないことがいっぱい見つかるしね。


これは何度かテレビで見たものだけど、
今でも心に残っている。


イタリアはシチリア島の
伝統的なカジキマグロ(だったと思う)漁のはなし。

船に特徴があって、2つのはしごが付いている。
一つは中央に上方に向かって、もう一つは船の先から前方に向かって伸びている。

前者のはしごの上から魚を見つけると、
モリをもって後者のはしごの先へ。

カジキマグロは敏感なので、船のエンジン音が聞こえるや
すぐに逃げられてしまうから。


では、ここで問題。

番いのカジキマグロを見つけたとき、
オスとメスどちらを先に射止めるべきか?

変な問題だなあと思ったし、
そもそもどうやって見分けるんだ?

それはともかく、
正解はメス。

メスを射止めた後、船に引き上げている最中、
オスはその辺をぐるぐる回っているらしい。

急にいなくなってしまった彼女を捜し求めて、
オスはさぞパニックになっているんだろうね。

それからオスも射止めることができる。

なんとまあ人間らしい話。


残念ながらこの伝統的な漁法は、近代化と大規模化に伴って
廃れていくようだよ。

たしかに効率的な方法ではないかもしれないけど、
何度観ても感心してしまう。

自然と人間の知恵比べでもあるし、
職人技の漁法はスリリングだし・・・。

グローバリゼーションや科学の進歩は不可逆的なものなのだろうけど、
このような伝統文化は世界の財産に思う。


なぁんて、感傷に浸っている場合ではなかった。

ちなみに、もし、オスを先に射止めてしまったら・・・。

メスは何事もなかったかのように、
サッと泳ぎ去ってしまうとのこと。

もっとイケメンのカジキマグロをもとめて・・・。