よく人に声を掛けられるんだよね。
道を聞かれたり、いろいろと・・・・。

でもこれは電話だったんだけど・・・。

学生時代のこと、電話が掛かってきて出ると、

「おめでとーございます!当選しました!」

何のことかさっぱり分からなかったんだよ。

懸賞なんて応募した覚えもないし、
でもおいらの名前を告げて言うから、忘れているだけなのかな・・・と。

とにかく受け取りに来てくれというから行ったのさ。

バカだったね、欲深い大バカ野郎だねえ・・・。

新宿のビルの中のその会社に入ると、
ここで待っていろと。

そこには似たような若者たちが、
みんなキョトンとした表情で座っていたよ。

順番が来て話をきくと・・・。

よくは覚えていないけど、まあ見事な話しっぷりだったね。

当選したのにいつのまにかお金を払って購入しろ、と。

あとは「この契約書に署名と捺印してください」

やっとだまされたことに気づいたおいらは拒否して、
のこのこやってきた自分の愚かさに情けなく思いながら帰路に向かったよ。