試験に必要なものってだいたい決まっているけどね。

筆記用具はどんな試験でも必須アイテムだよね。

シャープペンや消しゴムやボールペンなど・・・。

それらは予備のものも持っていくのが常識だと思っていたよ。

大学の受験のとき、突然、隣の席から「カチャカチャカチャ・・・」

シャープペンの芯を出そうとする音が聞こえてきたよ。

もちろん、そんなことはよくあることだよ。

しばらくしてもその音はやまない。

いっこうにやむ気配がない。

そっと横をみると、
その席には予備のシャープペンや替え芯がないことに気づいたよ。

えっ?!それ1本だけなの・・・・。

必死に押し続けているその受験生。

そのとたん、どうしようか迷ったね。

このまま無視して自分の答案を作成することに注力するか。

それとも、予備のシャープペンかもしくは替え芯を渡してあげるか。

ちょっとの時間だったと思うけど、どうしようか迷ったよ。

へたに試験監督に見つかってややこしいことになっても嫌だしね。

もう一度確認してみたよ。

彼は必死の形相でその1本しかないシャープペンを押し続けていたよ。

こんなやつがいるんだなあ・・・。

もしものことを考えない受験生が。

半ばあきれて、
そっと替え芯のケースを隣の机の上に置いたんだよ。

人助けというより、このままカチャカチャを聞き続けていると、
集中できそうになかったからね。

驚いたような表情で彼はペコンと頭を下げ、
すぐに芯を入れて答案に向かい始めたよ。

試験終了後、その彼と歩いて駅まで行ったんだけど、
なんで予備の筆記用具を持ってこなかったのか・・・。

多分きいたはずなんだけど、
今になっては覚えていないんだよね。



大人になっても勉強する人は→こちら