N Engl J Med. 2013 Nov 21;369(21):2001-11.
Association of nut consumption with total and cause-specific mortality.
Bao Y, Han J, Hu FB, Giovannucci EL, Stampfer MJ, Willett WC, Fuchs CS.
癌や心疾患の既往のない女性76,464人と男性42,498人を対象にした前向きコホート研究。ナッツ摂取は全死亡率と逆相関だった。
死亡の原因別に見ていくと、癌、心血管病、心臓病、呼吸器疾患による死亡が有意に減っていた。これらの疾患では、摂取量(摂取頻度?)が多いほど死亡率が減少している。ただ、脳卒中は相関が見られなかった。文中にはないが、ナッツ摂取は食塩摂取量が増えるので血圧でも上がったのだろうか?他に、興味深い点としては、神経変性疾患はまったく減っていなかった。つくづく、癌と逆相関するので面白いです。
ピーナッツとツリーナッツ(アーモンドやマカダミアナッツ等の木になる物)での差はなく、どちらでも全死亡は減らしていた。ただ、一点だけ、癌だけは、ツリーナッツのみ有意な減少で、ピーナッツでは減少していませんでした。Discussionでは、両方とも変わらないとは書いていますが・・・。
週7回以上のナッツ摂取で死亡率が20%減るというのは衝撃的な結果です。しかも、ナッツ摂取が増えれば、体重が増えるかと思いきや、そんなことはなく、むしろ、肥満リスク減少やウエスト径が減少するそうです。
ただ、この試験にも問題点はあるそうです。1つは、ナッツ摂取量が参加者の自己申告である点です。この点については、圧倒的なn数と追跡期間によるパワーでクリア出来ているようです。もう一点は、参加者が医療従事者である点です。確かに、一般集団と比べると、ライフスタイルの点で違いがでても仕方ないですが、試験の精度が高いという点で問題ないのでしょう。不飽和脂肪酸、質の高いタンパク、繊維質、ビタミン、ミネラル、カロテンなどのphytochemicalが摂取できるナッツは、心保護作用、抗がん作用、抗炎症作用、抗酸化作用が得られると書いていますし、本当にすばらしい食品だということが証明されました。
毎日の飲酒の罪悪感を消すには、つまみはナッツがおすすめということですね。