トーナメントと今後に思う事 | 毒ガスぷしゅぅぅぅ

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ガンダムオンラインのブログです

台湾版でも日本と同じ様なトーナメントがありました。

http://msol.goone.tw/event0916/

 

大規模と同じ陣営統合戦
ジオン・連邦を選択する胃軍戦
支給機体のみの陣営統合戦

この3パターンで開催。

 

合計6回あったのですが、優勝3回と準決勝敗退3回という結果でフィニッシュ。
報酬の、日本ではザクコンのオマケだったらしい「陸戦型ガンダム(支援装備)」も無事GETしました。

 

優勝した時と敗退した時の違いで面白い事に気がついたので、メモ代わりにまとめました。

 

トーナメントは日本と同様で大規模戦の勝ち抜きですが、トーナメントには独特の流れがあると思います。

個人の成績を考えるのではなく、より一層一人ひとりが勝利を目指せるか、ここがポイントだと感じました。特に試合の流れの主流になる、いわゆる上手な人、強い人ではなく、わたしの様なその他大勢が如何に勝利に向けた動きができるか、そこが一番重要です。

もちろん通常の大規模戦でも同じ様な事だと思いますが、ただ戦績が圧倒的に落ちます。このあたりが個人戦績も考慮したい大規模戦とは違ってきます。

 

具体的に言うと、核が出たとします。通常は核の護衛として先行してレーダーを潰したり敵を排除して、運搬ルートを確保します。
既にその動きをしようとしている人がいたので、わたしはわざと違うルートのレーダーを潰す動きをしました。相手の動きから核の位置はまだ見極めていない、でもこちらのコンテナ運搬状況から核が出ている事は推察されている。索敵もかけられていない今のタイミングで、相手のレーダーを次々と壊し、わたしの場所に索敵を掛けるようにする。次々に潰すといっても、せいぜい1個2個しか配置されてなかったりします。それに遠距離から潰すのではなく、わたしが潰したと相手に判るようにレーダーに自分自身が引っかかる必要もあります。しかも迅速に行動しないといけない。だから点数としては10点程度の動きですが、ネズに使おうと思っていたケンプに乗り換えてこれを行いました。こちらの代理もわたしの意図を判ってくれたのでしょう、わたしの進む先にダミーミノを撒き、相手がワラワラと襲撃、けれど黄色いケンプが必死にレーダーを壊しているだけw気がついた時にはもう遅く、核成功。トリッキーな動きですし、たった10点だけしか入りませんから通常大規模ではやりたくはありませんが、しかし核の運搬タイミングを作ることができました。

 

特にレンタル機体戦の場合、この点数に繋がらない献身的な動きをする人がいるかどうかが勝敗を分けたと思います。
というのは日本のレンタル機体戦は強襲、重撃、支援、砲撃?という感じでバランスよく出ていました。

ところがさすが台湾です。1回目はエグザム縛り。つまり全部強襲。2回目はナンバー付きのガンダムシリーズ。こちらは砲撃や狙撃も含まれますが支援はナシ。つまりレーダーもリペアもないのです。

目視のロックオンをするだけで、相手の動きがだいぶ判ります。でもそれは点数にはならないのですが、このようなルールの戦闘ではとても重要な事だったと思います。

 

このような数値に表れない献身度とは別に、勝利に繋がるポイントを発見しました。実はこっちの方が重要だとわたしは思いました。

 

それは「ノリ」です。

 

優勝した3つのチームは共通してノリが良かったです。全員が前向き。台湾の人は初めてプレイするマップもありました。優勝したチームは聞いてくるのです。
「日本人、このマップ教えてくれ」と。
また試合が終わったあと、結果的に優勝しましたから勝ち進んだ試合でも反省会をするのです。
「核の時にもっと護衛が欲しかった」
「私は狙撃に自信があるから、近くに耐久のリペアを置いてくれ」
「いやそれなら弾薬パックを持っていく」
台湾の言葉を自動翻訳を通して認識するので、ここまで正確ではありませんが、だいたいこんなニュアンス。
特に初戦のチームは一試合目が終わったあとのこういう発言で、あ、このチームは優勝できるなって思いました。

 

面白かったのが3回目の優勝の決勝戦。
北極のブリザード作戦。BAがない方ですね。ツイッターにも書きましたが、ブリーフィングで考えうるあらゆる作戦が出ました。
AC凸、2-3取り、いや2-4だ、7確保、Y全力防衛、6-4取り、、、結果的にC凸して敵と遭遇して凸失敗。ただし7は確保。その後なかなか3が取れず、逆に2が取られたりしましたが、7確保によりC攻めば効いて勝利。


ノリのいいチームの場合、どんな試合でも必ず何回かある勝機という波に乗れると思います。
なかなか3が取れなかったのですが、たまたまわたしが、確かグフだったと思うのですがC側から3方向に入れました。入れたというより、敵から逃げて追い詰められた感じ。コンテナを運んでいるケンプとアレックスなど4機ほどを一気に撃破できました。
わたしも撃破されたのですが、3取りの好機。すかさず一言「3」とチャットを撃つと味方が一気に3に雪崩れ込み奪取。速攻でコンテナ回収から核出し、7が取れている状況なので南に核攻め。拠点直前で核は撃破されたのですが、ここまで3分間ほどですか。
それまでは微妙に負けていたのですが、このC攻めにより逆転。そして優勝。

 

勝ち意識という言葉に置き換えられるのかもしれませんが、わたしの中では微妙に違います。
勝ち意識というのは対戦ゲームですから、根底にある当然の意識だと思っています。料理でいえば「食べられるものを作る」みたいな、当たり前のこと。
それとは別に「積極性」や「前向きさ」「恐れなさ」といったプラス思考の「雰囲気」。これが勝つチームにはあると思います。

「美味しいものを作る!」という気持ちですね。

 

これはトーナメントという独特のイベントだからこそ発現されるもの、ではないと思います。普段の大規模や小隊行動、または部隊活動でも同じではないでしょうか?


以前、F連で「俺の如意棒」というプレイヤーの方がいらっしゃいました。
彼の大規模戦での指揮がまさにこの雰囲気を作るタイプでした。
「いいかーおまえら!徹底的に死ね!一機出したら一機倒せば十分だ!あとは死んでいい!そして支援!お前らは徹底的に起こせ!そうしたら必ず勝てるんだ!」
「ここはな、3なんだ!3を確保しろ!そしてコンテナを集めろ!敵襲を恐れずにコンテナを集めろ!!そして3人でいい、コンテナ狩り狩り隊!敵を撃破してコンテナ職人を守れ!そしたら俺がゲージを惜しみなく使って勝つ!」
「いいか!いくぞ!死ねよ!死んだ仲間の屍を越えて更に死ね!いいかーはじまるぞーー、じゃあ元気よく!、、、、、いってらっしゃい(はぁと)」
というような指揮。


そしてもちろんやる事はやるわけです。いえそれ以上。例えば誰かがネズを仕掛けると必ず索敵やミノを掛けます。そして言うのです。
「○○!俺は見てたぞ!」
「届かなかったがお前の行動で敵が集まった。他が手薄になった!お前の行動は価値がある!」
「よし!いい死にっぷりだ!」
「いまミノかけたから、次は○分後だ!ネズるやつ気をつけろよ」
ネズに対してだけではありません。
「○○、レーダー持ってたらマップのC-4に頼む」
「○○、そこから左下の拠点出入り口で1分間だけ見張っててくれないか?」
「○○、敵拠点に集まってる感じがするからいまネズはちょっと危ない。今はおまえバレてないからそこで1分留まって核か補給を見張ってくれないか?」
「よし、核はなさそうだから自分の判断でいってくれ!」

「コンテナ狩り狩り隊、ちょっと人数多すぎる!○○!お前はコンテナ職人やれ!(自分の小隊員)」

「コンテナ狩り狩り隊が足りん!二名応援!」
ハッキリいって彼のプレイスキルは当時の佐官クラスでした。今の階級システムだったら大将でそうけれど。でも勝てました。彼の指揮は勝てる、そんな記憶しかありません。そして負けたら悔しさと次は勝ちたい!という気持ちが残る指揮でした。

実際彼の戦場では毎回、勝っても負けても時間による解散まで半分以上の人が残り、プチ反省会が開かれていました。

 

今現在、日本版には運営に対する批判やシステムに対する不満といったものが多く聞こえます。わたし自身、それが全くないとは言えませんし、逆に人より強く感じられているからこそ台湾版でプレイしている、というのも事実です。

 

ただ、わたしが声を大にして言いたいのは、ガンオンが衰退している原因の多くは、運営能力の欠如やシステム上の偏りというよりも、新規を遠ざけるプレイヤーのマナーにあると思います。


人にはいろんな事情と能力の差があります。それは否定されるものではなく、それを受け止め、そしてだったらどうすればいいか?を考えていく。そうした動きが見られないからこそ、新規プレイヤーが去るのも当然だと思います。

 

例えば最初に私が入隊した部隊は後方支援専門の部隊でした。といっても名ばかりで凸などやっている人が多かったのですが。
「回線が遅くてリペア回復が進まない」
「だったらペチペチはとりあえず諦めて、レーダーとトーチと対空を置いて回る行動してみたら?」
「支援じゃなくて砲撃に乗り換えるのもいいよ」

たかがゲームですから、「~しなければならない」なんてことを言うつもりはありません。
でも、どうせやるなら楽しみたいじゃないですか。
中には人を蔑むことでしか楽しめない人もいますが、それによって自分のフィールドが失われるんだとしたら、そんなバカな話はないと思います。

 

Ask not what your country can do for you; ask what you can do for your country.
If a free society cannot help the many who are poor, it cannot save the few who are rich.
 
- John F. Kennedy