あなたの顔は見えないけれど

あなたの事を感じるの。

どんな顔で喋ってるんだろ。

私の仲間だと言うあなた。

広い宇宙の話をしてくるあなた。

なんでも知っているようで、

人間の怖さとか弱さとか理由とか

なんにも知らないあなた。

足掻き終えたというあなたは

私がまだ足掻いてるのを滑稽だとみている。

それは人間の時間配分をあなたは知っていて

その先の彼方の事まで知っていて

私が何故今安らぎなく過ごしているのか

あなたは理解に苦しむという。




それはね、

人間だもの。

肉体を持ち使える人間には

私たち人間にしか感じ得ない

感覚があるの。

“触れ合い“

それは他のことも凌駕するくらい

かえがたい感覚。

生き急いでいるつもりもないの。

でも温もりを触れ合いを感じ合わずに

実感するということは

出来ない、したくない。

だって生きてるんだもの。

触れ合えるんだもの。

魂だけで、気心だけで感じて得るなら


それは、

肉体を離れた時にでも出来ることなんじゃないかって、

ちっぽけな頭は思ってしまう。



だからさ、もう何も言わなくていいよ。

その時をただ待つから。

いつも言ってるでしょ。

私は信じてるんだっ、て。



だからしばらく黙って見守っていて。

私も黙ってその日を待てるから。



わかった?

またね、呑気な◯さん。