人生初のナンパを経験した私は
少しずつあの街に慣れていきました。
安心して行けるお店がみつかると
急に身近に感じられるようになります。
普段の生活で「異質」とされるものが
一瞬で「普通」になります。
その解放感が心地よかったのかも知れません。
気付けば
知り合いも増え
隅っこ族だった私も
イベントを少し楽しめるようになりました。
そんなある日
一緒に二丁目デビューをしたYさんから
「彼女ができた」と報告されました。
嬉しい気持ちと
羨む気持ちと
寂しい気持ち…
いろんな思いが駆け巡りました。
そこから私は
Yさんと連絡を取るのを
躊躇するようになりました。
友達でありながら彼女がある身。
二人の世界を邪魔してはいけないなぁ…
と、身体が勝手に反応したのかも知れません。
“よし、私も彼女をつくってWデートしよう”
そんな淡い夢が生まれた出来事でした。