ある田舎にアリの巣がありました。
都会のアリたちが、田舎のアリ住む巣の中に
真ん中に毒の入った角砂糖を置いていきました。
真ん中に毒が入っていることを、田舎のアリたちも知っています。
都会のアリたちは「この角砂糖を置かせてもらうかわりに、
周りの砂糖は食べてもいいよ」といいました。
田舎に住むたくさんのアリの中には、
太ったアリと痩せたアリがいます。
今までもその角砂糖を食べてきた太ったアリたちは
「毒の部分以外はおいしいから、これからもこれを食べよう」と言います。
その角砂糖をあんまり食べずに育った痩せたアリたちは
「その角砂糖はあぶないから食べるのやめよう」と言います。
太ったアリは、「そんなことしたら他のアリの巣のように貧乏になり、
最後にはこのアリの巣は滅んでしまう」と言います。
痩せたアリは、「それを食べなくても、死ぬことはないだろう」と言います。
あるアリが言いました。「毒が入ってない角砂糖は無いのかい」。
そう言っているあいだに大きな嵐がやって来て
たくさんの雨と強い風が、角砂糖を溶かしてしまいました。
そして溶けた毒がアリの巣の中に流れ込み、
田舎のアリはみんな死んでしまいました。
そして、都会のアリたちはその毒が消えるまで
その巣の近くに近づけなくなってしまいましたとさ。
おしまい。(←この一行がいちばん深いな)