福島の子ども達にみつかっている『甲状腺がん』は、確かに多過ぎる。

ただ、チェルノブイリ周辺で甲状腺がんが多発したのは、原子力発電所の事故の4~5年後なのだ。

だから、福島でみつかっている『甲状腺がん』は、原子力発電所から放出された放射性ヨウ素のためでは無い。


ここで、浮かび上がって来るのは、
近藤誠の『がんもどき』説だ。

私は、近藤誠を認めていない。
だから、「都合の良い話」と言われても仕方がないのだが。


ただ、「『乳がん』の8割は『がんもどき』」と言う、近藤誠の主張には、否定し難いところがある。

私の母は乳がんを患って乳房切除手術を受けた。

気になるのは、医師が「乳がんだったと思います」と言った事だ。

どうも、がんの部分細胞を取って検査する『細胞診』(生検とも言う)をやらなかったらしいのだ。

もしかして、本物のがんでは無かったのでは?と思ってしまう。


福島の子ども達の『甲状腺がん』は、細胞診をやっているのだろうか?

まあ、その全てか、または大部分から、がん細胞がみつかる可能性は十分に有る。

ただ、がん細胞が見つかったのを放置して、そのまま、『本物のがん』になるか?と言うと、そうとも限らない。

福島の子ども達に甲状腺がんが多発するとしたら、原子力発電所の事故の4、5年後、つまり今から2年後くらいなのだ。

つまり、福島の子ども達に見つかった『甲状腺がん』は、放置しておくと、消えてしまうものが多いのかも知れない。

そうでないと、起こっている事の説明がつかない。

人体には、『免疫系』と言うものが備わっていて、この一瞬も、私達の体内の細胞のDNAに出来た『傷』を修復したり、修復出来なかった細胞を殺したりしている。

『免疫系』が処理しきれずに『がん細胞』になってしまう事も有る。

その『がん細胞』も、免疫系は攻撃する。

例えば、悪名高い『活性酸素』も、がん細胞を攻撃する手段だ。


つまり、福島の子ども達の『甲状腺がん』は、放置しても良いものも多いだろうと考えられるのだ。

ただ、どの子は放置して良くて、どの子が治療しなければならないか?区別する事は、今のところ出来ないだろう。

まあ、福島の子ども達は、『超早期発見』なので、簡単な治療でがん細胞は消えるだろう。

チェルノブイリ周辺子ども達でさえ、甲状腺がんにかかった子どものうち、亡くなったのは15人か?

これは、『煽り』系の連中が良く写真を載せている、甲状腺が腫れ上がった子ども達の『ごく一部』しか亡くなっていない事を示している。

福島の子ども達が、甲状腺が腫れ上がる事などは有り得ない。

簡単な治療で済む。


福島の子ども達の場合、継続的に、超音波検査が行なわれるだろう。
その他の健康診断も、頻繁に行なわれるだろう。


だから、他の地域に暮らしている子ども達よりも、健康に育つだろう。


原子力発電所の状態が決定的に悪くならない限り大丈夫た。


この間、福島出身の21才の女の子に会った。

甲状腺の放射性ヨウ素を測ってもらった一人らしい。
原子力発電所の事故の時は18才だったわけだ。


今は、福島から出て暮らしているらしいから、
健康診断をどのくらい受けられるのか?
もっと良く話せば良かった。

福島の子ども達には、こんな子も多いかも知れない。

東日本大震災の被災者だから。

まあ、病気になるとしても、私達の様に、他の地域の人と同じ割合でしか無いが。

ちなみに、私は、悪性リンパ腫と、甲状腺機能低下症を患っている。

まあ、福島の子ども達も、私達も同じ事だが、

東日本大震災や、原子力発電所の事故によって、様々な苦難を味わっているので、それによる『ストレス』のために病気になる可能性は大きい。

この間会った女の子は、どんな状態なのだろう?
『放射能』については心配無い事は説明してあげたが、
もっと良く話を聞いてみれば良かった。

彼女達が、幸せに暮らして行ければ良いのだが……